子育ての喜び、夫も味わって
メールを寄せてくれたのは、教員をしている30代の女性です。
2016年、第1子となる長男が誕生。育休中の18年には次男が生まれました。今年、2年半ぶりに職場復帰を果たしました。
同時に、やはり教員をしている30代の夫が育休をとることにしました。一転、家事育児は夫が中心に担う生活になりました。
女性はこう言います。「子育てを私自身がやってみて、大変ではあるのだけど、一方でこんなに楽しいものなのか、と思ったんです。そばで子どもの成長を見ていられる喜びは、なにものにも代えがたい。同じ気持ちを夫にも味わってほしいと思いました」
夫に育休をとることを提案すると、最初の返事は「考えてみる」。1週間後、「もう学校に育休をとると伝えてきた」と夫から言われました。
母親じゃなきゃは「まったくの杞憂」
こうして始まった「逆転生活」。女性は子どもがまだ寝ている朝6時には家を出て、午後7~8時ごろに帰宅します。その間、家で家事育児を担うのは夫です。帰宅するころには子どもたちは食事が終わっています。夫が用意してくれた夕食を女性も食べます。
夫は日中、自治体の子育て支援センターや図書館の読み聞かせ教室に通います。それまで料理はできませんでしたが、スマホを片手にレシピをつくります。乳製品にアレルギーがある長男のために「除去食」もつくれるようになりました。
実は、女性には不安もありました。それは「家にいるのが母親から父親になり、子どもが落ち着かないのではないか?」ということでした。「子どもの夜泣きが増えるのではないか、とか、食が細くなってしまうのではないか、とか。子どもも『お母さんじゃないといやだ』って言うかもしれない。周りからも、そのようなことを言われることがありました」
でも、それは「私のまったくの杞憂でした」。当時2歳だった長男は、はじめのころは母親の不在を理解できなかった様子でしたが、すぐに慣れました。いまや父親にべったり。0歳だった次男は何かあれば頼るのは父親だと思っている様子。休日に女性がいるときでもハイハイして向かうのは父親になったそうです。
「父親と母親が同じレベルで家事も育児もできると、より連携がしやすくなります。不安のあった逆転生活ですが、やってみてよかったです。将来、子どもが大きくなったときに、『1年間はお父さんが家事育児をしていた生活だったんだよ』と伝えたいです」
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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