約43万人。
これは不登校、もしくは学校生活に馴染めない中学生の数です。
なかには障害のためになじめなかったもののあるきっかけで眠っている才能が開花した子どもたちがいます。そこにはどんな秘密があったのでしょうか。
読み書き困難で不登校…今や青年実業家
自由自在にドローンを操る高梨智樹さん。
17歳で日本チャンピオンになり、翌年、ドローンで撮影をする会社を起こした「青年実業家」です。
実は高梨さん、ある障害と診断されていました。
【高梨さん】
「書くのほとんど書けなくて、自分の名前もひらがなで書くのが精いっぱいなんです。読む方は『こんにちわ』とか、一言ぐらいなら読めますよ」
読み書きが困難なディスレクシアという発達障害です。
高梨さんが参加したのは毎年京都で開かれているATAC(エイタック)カンファレンスという研究会。
学びや生活に困難を抱える子供や親を支援するための技術や子供の才能を引き出した実例などを紹介してきました。
【中邑教授】
「パソコンやスマホ使って大学入試受けたっていいじゃないか」
研究会の中心人物はこの人。東京大学先端科学技術研究センターの中邑賢龍教授です。
【中邑教授】
「道具はいっぱい持ってますよ」
そういって紹介してくれたのは、タッチすることで教科書を読み上げてくれるリーディングペンという道具。
【中邑教授】
「こんなもんがあるなんて信じられないでしょ」
中邑研究室では、子供たちにデジタル教材など「読み書き」を補うツールを紹介。学校にも「合理的配慮」としてツールの使用を認めさせることで子供たちの学びを取り戻してきました。
【中邑教授に支援された母親】
「なんというか、神様というか。支えてもらいました。枠から外れたっていいじゃないかという安心をもらったりとか。外れてること楽しもうよと」
小学生の時読み書きができないことのストレスで不登校になった高梨さん。
中学で中邑教授と出会ったことをきっかけに発達障害の診断を受け、「代読してもらう」という「合理的配慮」で高校受験に合格しました。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース