新型コロナウイルスによる「巣ごもり生活」や、「癒し」を求めてペットを飼う人が増えています。その一方で、安易にペットを購入してすぐに手放す人もいます。コロナに翻弄される動物保護の現場を取材しました。
“巣ごもり需要”で小型犬や猫を飼う人が増加
大阪市中央区にあるペットショップ「トータルペットサービスNone清水谷店」。トイプードル(約45万円)やマルチーズ(約35万円)といった犬のほか、猫のマンチカン(約26万円)などが販売され、売り上げは右肩上がりだといいます。
(トータルペットサービスNone 大倉一機代表)
「5月くらいから電話はけっこう鳴るようにはなりました。『小型犬いますか?』がほとんどでしたね。ファミリー層の方が多くて、子どももどこにも遊びに行けないとなったときに、ワンちゃんとか猫ちゃんを飼って思い出を作りたいというイメージが強いですね。」
新型コロナウイルスの巣ごもり需要で室内で飼える小型犬や猫を飼う人が増えていて、売り上げは去年の2倍ほどになっています。
引き取った猫の胃の中には大量の「石」や「砂」が
高まるペット需要。一方で、新たな問題も浮上しています。滋賀県で10年以上前から動物保護のボランティア活動を行っている藤原久美さんによると、今年はペットを捨てる人が増えているということです。 (滋賀県動物愛護推進員 藤原久美さん)
「簡単に飼っては捨てているのかな。モノと一緒、傘と一緒、おもちゃと一緒。(9月の)4連休明けもセンターにひっきりなしに引き取りの電話がかかってきたみたいなので。『引き取ってくれ』と、飼い主が放棄。」
滋賀県では、飼育放棄された犬や猫、野良犬や野良猫などは動物保護管理センターに収容されます。保護期間は2週間ほどで、引き取り先がないと判断されれば、殺処分の対象になることもあります。滋賀の施設では年間700頭以上が殺処分されています。
藤原さんはセンターから猫だけではなくモルモットやウサギなども引き取っていて、一時的に飼育した後、新たな飼い主に仲介するなどの活動を行っています。ある子猫の様子について、藤原さんはこう話します。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース