【裁判】病を乗り越え、前向きに生きていた11歳の少女を「ひき逃げ」…逃走した運転手が事故後にとった信じられない行動(関西テレビ)

大阪府堺市で今年8月に起きた死亡ひき逃げ事件の裁判が11月14日に始まりました。

犠牲になったのは病気を受け入れ、前向きに生きていた11歳の女の子でした。

罪に問われた大型トレーラーの運転手の男がとっていた、信じられない行動。
そして裁判で真実を知りたいと願う母親の思いです。

娘の命を奪った「ひき逃げ」…法廷に向かう母

14日朝、自宅を出る松田奈津子さん。
向かう先は裁判所です。

なぜ娘の命が奪われたのか。
被告の口から直接聞きたいと、遺影とともに法廷に向かいました。

奈津子さんの自宅のすぐ近くにある堺市の交差点。
ここに供えられる花が絶えることはありません。

松田さんもここに来ます。

【松田奈津子さん】
「またきたよ~、また誰かきてくれてんな~って、話しかけている」

今年8月8日午後5時過ぎ。

この交差点で青信号を渡ろうとしていた奈津子さんの次女・玲海さん(当時11歳)は、亀井龍也被告(34)が運転する大型トレーラーに、自転車ごと巻き込まれました。

英会話教室に行くために家を出た玲海さん。
身長136cmの身体は、何倍もの大きさのトレーラーに押しつぶされ、変わり果てていました。

【松田奈津子さん】
「全身包帯をぐるぐるやから。皮膚が見えたのは右手の真ん中だけしか見えていないから」

玲海さんの部屋は、あの日以来そのままです。
奈津子さんは『触れることができない』といいます。

【松田奈津子さん】
「これも、学校の制服…畳んだままで直していない状態です。彼女は『あとから…英会話帰ってきてから直す』といって…直していない」

原因不明の病気と闘っていた11歳の少女

玲海さんは笑顔のたえない、素直な子でした。

どの写真をみても「帽子」をかぶっているのには、理由があります。

1歳半のころ、髪の毛が抜け落ちる原因不明の病気が発症。
奈津子さんは正面から接しつづけました。

【松田奈津子さん】
「『なんはげてん』とか、『ハゲは並んだらアカンとか』言われたことはあったけど、玲海に帰ってきてから説明して教えたし、でも帰ってきてから『今日も聞かれてんやん、でも病気やねんって言ったら、そうなん病気なんって言ってな、流された』って。本人笑って言ってましたよ」

多くの友達と過ごす小学校生活、最後の夏休みに、突然、命を奪われました。


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Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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