芝野虎丸名人(20)に井山裕太棋聖(31)が挑戦する第45期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第2局は、15日午前9時から兵庫県宝塚市の「宝塚ホテル」で始まり、午後5時半に名人が94手目を封じて1日目を終えた。
囲碁七大タイトルのうち、ふたりで六冠を占める頂上決戦。開幕戦を制した挑戦者が引き離すか、名人が振り出しに戻すか。シリーズの流れを左右する重要局は、16日夜までに決着する見通し。(渡義人)
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プロの高度な作戦
挑戦者の右下黒93を見て、名人が次の手を封じた。
拡大する〈途中図〉先番・井山挑戦者(93手まで)
右下隅に単騎突入した挑戦者の黒77に対し、名人は一直線に殺しにいかなかった。まるで「生きてもいいよ」と言うかのように。しかし挑戦者も、無条件生きがあるのに素直に生きない。白の包囲網に傷をつけて、目いっぱいに打つ。黒93まで、この形に黒の無条件生きはない。次に白が黒89の一路下に打てばコウになる。
新聞解説の山田規三生九段は「…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル