埼玉県警はボビー容疑者を暴行事件の被疑者として現行犯逮捕
16日正午頃、さいたま市の住宅街に通報を受けた警察官が向かっていった。通報内容は「夫に顔を叩かれた」というものだった。警察官が自宅に入ると、そこには興奮している外国人の男の姿があった。
【画像】「長年我慢してやってきた…」取材に応じるボビー容疑者の妻
この外国人の男はこれまで多くのバラエティ番組に出演し、また格闘技の大会にも出場経験のあるタレントだった。
そして、約50分後、埼玉県警浦和警察署はこのタレントが妻の顔面を叩いた暴行事件の被疑者として現行犯逮捕した。駆けつけた警察官は当初、この男がタレントのボビー容疑者だとは気が付かなかったという。
逮捕されたボビー・オロゴンこと近田ボビー容疑者(54歳)は一体何をしたのか。
浦和警察署によると、ボビー容疑者は今月16日にさいたま市の自宅で妻(46歳)と口論になり、その夫婦間トラブルの最中に顔面を叩いたというものだった。また、自宅には当時、夫婦以外に3人の子ども達もいたという。
警察の調べに対して「暴力はやっていない」 妻は事件後に被害届を提出
現場に駆けつけた警察官によると、ボビー容疑者と妻の話は食い違っていたが、自宅にいた子ども達の話や、状況証拠などからボビー容疑者をその場で現行犯逮捕したという。
警察の調べにボビー容疑者は「暴力はやっていない」と否認をしているが、妻は事件後、警察に「被害届」を提出している。
捜査関係者は、ボビー容疑者と妻の間に、これまでトラブルなどの相談案件はないと話した上で、「家族間のトラブルの場合、家族が事件後に冷静になり、被害届を出さない事は珍しくはない。しかし今回、ボビー容疑者の妻は夫が逮捕された後に被害届を出している。これはボビー容疑者に対してよっぽど被害感情が強いのだろう」と語っている。
被害を受けた妻が取材に応じ「長年我慢してやってきた…」
ボビー容疑者の妻は17日、報道陣の取材に応じ、ボビー容疑者のこれまでの家庭内での振る舞いについて次のように語った。
「家庭内という狭い空間でまるで弱い者いじめをしているような状態で事件当時のことは警察に全てお話をした。(夫婦喧嘩の)きっかけは夫から嫌がらせでガスを止められてしまって・・・ほかにもこの家を売りたいから今すぐ出て行ってくれと。そうでなければ離婚届をとっとと書いて渡せと。そういうところが長年たくさんあってずっとそれを我慢してやってきたことがあったのです。」
過去にも所属事務所で暴れたとして書類送検
ボビー容疑者は2006年にも所属事務所で大暴れをした暴行容疑で書類送検されていて、今回もまた暴行事件を起こしてしまった。
人気タレントとして活躍し、最近ではナレーターとしても活動していたボビー容疑者が見せたもう一つの顔は、私たちに少なからずの衝撃を与えた。
ボビー容疑者は18日送検され、その後は検察に身柄が移された後、検事調べが行われ、そのまま身柄が拘束されるかどうか裁判所に判断される。
ボビー容疑者は「暴力はやっていない」と容疑を否認しているが、これらがどのように判断されるのかが注目される。
(執筆:フジテレビ報道局社会部 埼玉県警担当 河村忠徳)
河村忠徳
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