長崎県は23日、長崎市の三菱重工業長崎造船所香焼工場に停泊中のイタリアのクルーズ客船「コスタ・アトランチカ」で、新たに外国籍の乗員14人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。同船の感染者は計48人となった。
船内には現在、日本人通訳1人を含む乗員622人が個室で健康観察するなどして待機しており、県は全乗員を対象に検査を実施する。
船の機能維持のために室外に出る必要がある約130人を優先して行い、23日は14人の陽性、52人の陰性が判明した。同日深夜にも残る約60人について結果が出る見通しだ。
また県は、船内から市内の指定医療機関に搬送されて入院中の外国籍の40代男性1人が重症となり、人工呼吸器の使用を始めたことも明らかにした。
現地では災害派遣要請を受けた自衛隊が到着し、乗員の検体採取などに当たっている。(野村大輔)
西日本新聞社
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