1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする強い地震がありました。各地の被害情報などを速報形式でお伝えします。
18:00
航空機が離発着で混乱、運転見合わせも
石川県能登地方を震源とする最大震度7の地震に伴い、全日本空輸(ANA)は1日午後4時50分時点で、能登、小松、庄内、新潟の4空港に向けて飛行中だった4便が出発地に戻ったり、着陸地を変更したりした。富山、小松の両空港に向かう便は出発を見合わせている。津波の情報が出ている影響で滑走路のチェックができず、運航再開の見通しは立っていない。
日本航空(JAL)は、小松、新潟両空港を発着する9便を欠航とした。2日以降の運航は未定としている。ジェットスター・ジャパンは地震を受け、組合が7日までの予定で行っていた指名ストライキを全面的に中止すると発表した。
17:30
石川・珠洲市の珠洲焼作家「このままだと家がつぶれる、と」
石川県珠洲市に住む珠洲焼作家の小西栄一さん(72)が電話取材に対し、地震の様子を語った。
正月で大学生の孫が2人いる次女一家が遊びに来ており、自宅でテレビを見ていたときに地震に遭った。長い横揺れと縦揺れが数分間続いたという。
「このままだと家がつぶれる」と恐怖を感じ、すぐに、車で妻と避難を始めた。車からは、高齢者をおぶって逃げる避難者の姿も目にした。陥没やひび割れで通れなくなっている道路もあった。避難者の車で大渋滞が起きており、途中で車を高台に置いて、珠洲市役所に逃げたという。
次女一家は別の車で逃げ、今も連絡がついていない。「余震が断続的に続き、津波の情報も入ってこない。不安でたまらない」
17:17
岸田首相「一刻も早い避難を」
岸田文雄首相は首相官邸に入る際、記者団の取材に応じた。官邸危機管理センターに対策室を設置したことを明らかにし、「住民の皆さんには引き続き、強い地震の発生に十分注意していただかなければなりませんし、津波が予想されている地方においては一刻も早い避難をお願いしたい」と呼びかけた。
17:15
東電、引き続き柏崎刈羽原発の状況確認中
東京電力によると、柏崎刈羽原子力発電所は状況を確認中だという。周辺のモニタリングポストの数値には異常が確認されていないとしている。
17:08
石川県・馳知事「副知事と連絡取りながら対応」
石川県の馳浩知事は首相官邸に入る際、記者団に「副知事が県庁に入っている。副知事と連絡を取りながら対応したい。津波警報も出ており、今から官房長官と一緒に情報を共有して対応したい」と語った。帰省先から石川県に戻る途中だったが、新幹線も飛行機も止まっているとした。
17:06
林官房長官「被害を確認中」
林芳正官房長官は首相官邸で記者会見を行い、「人的・物的被害については確認中だ」と述べた。「志賀原子力発電所をはじめ、原子力発電所については現時点で異常がないことが確認されている」とした。
首相官邸には地震発生直後から、林氏や松村祥史・防災担当相、村井英樹官房副長官らが集まり、情報収集などの対応にあたった。林氏は会見で「被害状況の把握を進め、自治体と緊密に連携を図りながら、警察、消防、自衛隊、海上保安庁を中心に、救命・救助活動を最優先に、災害応急対策に全力で取り組む」と強調した。
岸田文雄首相は地震発生を受けて午後4時15分、国民に対する情報提供を適時的確に行い、住民避難などの被害防止の措置を徹底すること▽早急に被害状況を把握すること▽地方自治体とも緊密に連携し、人命第一の方針の下、政府一体となって災害応急対策に全力で取り組むこと――の3点を指示した。
17:00
柏崎刈羽原発、モニタリングポスト「異常なし」
東京電力によると、地震直後に柏崎刈羽原発(新潟県)内の放射線量を量るモニタリングポストを確認したところ、「異常はなかった」としている。ただ、「引き続き情報収集中」(広報)としている。
17:00
地震の恐怖語る女性「運転中にも余震が」
福井県沿岸の坂井市三国町の実家にいたという女性(40)が電話取材に応じた。
台所にいたときに揺れを感じた。食卓の電灯をつるすチェーンが外れるかと思うほど揺れ、棚の上のものが落ちてきた。最初の揺れの後、数分後にさらに大きい2回目の揺れを感じ、テレビを付けると津波の警報を伝えていた。
実家は海辺から近く、海抜がほぼゼロで、川に挟まれた輪中に建っているという。女性は危機感を抱き、急いで祖父母や子供を車に乗せて出発した。より標高の高い、沿岸から10キロほどの親戚宅へ向かったという。女性は「運転中にも余震があった。午後5時時点で既に5回ほど余震を感じた。親戚宅に着くと、かわら屋根の一部が落ちていた。余震が続いていて、いつ津波が来るか見通せない」と話した。当面は親戚宅で推移を見守り、親戚同士で安否確認を続けるという。
16:50
石川県庁の担当者「揺れ、立っていられない強さ」
石川県危機対策課の担当者によると、地震発生当時は県庁の建物が横に大きく揺れ、立っていられないほどの強さだったという。揺れは30秒ほど続いていったん落ち着いたが、その後も約20分間で大きな揺れが2、3度あったという。
16:45
志賀原発と柏崎刈羽原発では異常確認されず
原子力規制庁によると1日午後4時45分現在、ともに停止中の北陸電力志賀原発(石川県)、東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)は、原子炉の状態や敷地内の放射線量に異常はないという。また、いずれも福井県にある日本原子力発電敦賀原発と関西電力美浜、大飯、高浜の各原発も異常は確認されていないという。
16:41
上越・北陸新幹線で再開見通し立たず
JR東日本によると、東北新幹線は午後4時41分に運転を再開した。上越・北陸新幹線は運転を見合わせており、復旧の見通しは立っていない。在来線は信越エリアの全域と東北エリアの一部で運転見合わせが続いている。
16:11
警察庁が災害警部本部を設置
石川県などで起きた地震を受け、警察庁は1日午後4時11分、警備局長を長とする災害警備本部を設置した。被害など関連情報の収集などを進めている。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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