大雨の影響で10日、九州北部各地で大雨特別警報が発表されました。福岡、大分、佐賀には「線状降水帯」が発生し、河川の氾濫(はんらん)や土砂災害が相次いでいます。西日本から東日本の日本海側を中心に11日にかけて激しい雨が予想されており、気象庁が警戒を呼びかけています。
11:20
大雨による被害をうけ、佐賀県は10日、佐賀市、唐津市、伊万里市に災害救助法を適用したと発表した。
10:45
筑後川の上流、中流に氾濫危険情報、堤防決壊などの恐れ
国土交通省が、福岡県を流れる筑後川の上・中流部に氾濫(はんらん)危険情報を発表。同県うきは市や久留米市の水位観測所で「氾濫危険水位」付近の水位が続く見込みで、堤防決壊などによる氾濫のおそれがあるとしている。久留米市、うきは市、朝倉市、三井郡大刀洗町では浸水のおそれがあるという。警戒レベル4に相当する情報で、避難指示発令の目安となる。
10:30
大分県日田市によると、市北部を流れる小野川が越水し、鈴連(すずれ)町、殿(との)町、源栄(もとえ)町の3地区の計211世帯473人が孤立。市内を流れる花月川の一部が氾濫(はんらん)したという。人的被害や住宅被害は確認されていないという。
10:10
高速道路、九州の各地で通行止め
西日本高速道路(NEXCO西日本)九州支社によると、高速道路上への土砂の流出により、午前10時10分時点で九州道と東九州道のそれぞれ3カ所、大分道の2カ所、長崎道の1カ所で上下線とも通行止めとなっている。
また国土交通省九州地方整備局によると、国道210号は午前10時現在、冠水や土砂流出の影響で、福岡県久留米市の中央公園北交差点から福岡・大分県境のうきは市三春の約32・5キロにかけて、全面通行止めとなっている。
10:00
福岡県内、多くの学校が臨時休校に
福岡県教育委員会によると、県内では午前10時時点で公立の小・中学校と義務教育学校計623校(福岡市・北九州市を除く)のうち439校、午前10時半時点で県立高校90校のうち69校で臨時休校が決まった。福岡市教委によると、市立の小・中・高校と特別支援学校計228校がすべて臨時休校になった。
北九州市教育委員会は、10日朝、市内のすべての市立学校・幼稚園202校・園で登校時間を午前10時すぎに遅らせたものの、市内で警戒レベル4の「避難指示」が発令されているため、児童生徒の登下校の安全が確認できないとして、一転、一斉休校を決めた。
すでに登校した児童・生徒については、給食を提供後、小学生は保護者に迎えに来てもらい、中学生については、安全が確認でき次第下校させる。何人が登校しているかは調査中という。
10:00
JR西日本によると、山陽新幹線は博多区の雨量計が規制値に達したため、広島―博多駅間で10日午前6時40分から同9時までの間、上下線で運転を見合わせた。九州新幹線も博多―熊本駅間で運転を見合わせていたが、午前8時40分から本数を減らして運転を再開している。
JR九州は、午前10時時点で特急列車「ゆふいんの森」「かささぎ」「リレーかもめ」「みどり」「ハウステンボス」の終日運休を決定。鹿児島線の門司港―大牟田駅間などで運転を見合わせている。西日本鉄道も天神大牟田線など鉄道全線で始発から運転を見合わせている。
福岡空港では同日午前9時半時点で、同空港を発着する計12便が欠航しているという。
09:50
福岡県添田町で観測史上1位の大雨
福岡県添田町の英彦山で、24時間降水量が423ミリと、同地点で観測史上1位の大雨を記録した。同県久留米市の耳納山(みのうさん)でも、午前9時半までの24時間に402・5ミリ、午前9時15分までの1時間に91・5ミリ、大分県豊後高田市で午前9時25分までの1時間に61・5ミリと、いずれも観測史上1位の雨量となった。
09:50
筑後川水系の寺内ダムで緊急放流を開始、注意呼びかけ
独立行政法人水資源機構は午前9時50分、筑後川水系の寺内ダム(福岡県朝倉市)で緊急放流を始めた。同市の小石原川ダムでも午前11時40分から緊急放流を予定する。また、福岡県も県内の陣屋ダムや牛頸ダム、北谷ダムで緊急放流を検討。「下流の河川では水位の上昇に注意を」と呼びかけた。
同機構は午前11時半、予定していた小石原川ダムの緊急放流を回避した、と発表した。
09:30
九州北部の河川で氾濫相次ぐ
10日午前9時半現在、大雨の影響で、九州北部の河川の氾濫(はんらん)が相次いでいる。
国土交通省によると、筑後川水系の小石原(こいしわら)川(福岡県大刀洗町など)と巨瀬(こせ)川(同県久留米市田主丸町など)、花月(かげつ)川(大分県日田市など)で氾濫発生情報が発表されている。詳細は調査中としている。
大分県中津市を流れる山国川でも氾濫発生情報を発表。中津市本耶馬渓町多志田地区の右岸と、同市耶馬渓町柿坂の右岸で氾濫が発生したという。市内では午前7時現在で29世帯48人が避難している。
09:20
福岡県の53市町村、佐賀県の15市町、大分県の8市町村、山口県の7市町に土砂災害警戒情報が発令されている。
09:20
大分県中津市、1万2509人に「緊急安全確保」
山国川上流部の氾濫(はんらん)のため、大分県中津市は市内の6056世帯1万2509人に対し、緊急安全確保の避難情報を出した。午前6時20分以降、大雨や浸水発生のため、福岡県の8市町村でも相次いで緊急安全確保の避難情報。久留米市の約14万7千世帯、31万6千人を含め、計約19万世帯、41万5千人が対象。
09:00
福岡県知事「全く予断を許さない状況」
福岡県は災害対策本部会議を開き、県内の災害状況を確認した。服部誠太郎知事は「全く予断を許さない状況」と話し、「被害状況をしっかり確認し、県民の皆様の救命救助に全力を尽くしてほしい」と職員に呼びかけた。
09:00
福岡県久留米市の田主丸中央病院が浸水、停電
福岡県などによると、巨瀬川が氾濫(はんらん)した影響で、久留米市の田主丸中央病院の1階部分が浸水、停電しているという。
8:00
福岡県内6市町村の計40万人に「緊急安全確保」
大雨特別警報が出ている福岡県内では午前8時現在、6市町村の計40万8410人に対して、避難情報で最高のレベル5にあたる「緊急安全確保」が発令されている。
久留米市では、浸水の恐れがあるとして、市内の14万7千世帯・31万6千人を対象に緊急安全確保を発表。朝倉市も2万2千世帯・約5万1千人に発令している。那珂川、うきはの2市と、添田町、東峰村では全域を対象に緊急安全確保が出された。
08:00
福岡県と大分県に大雨特別警報
気象庁は10日午前8時まで…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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