天皇陛下の即位を祝う祝賀行事が9、10の両日、行われます。10日午後3時からは祝賀パレード「祝賀御列(おんれつ)の儀」があり、天皇、皇后両陛下がオープンカーに乗り、皇居・宮殿からお住まいの赤坂御所まで約4・6キロを約30分かけて、進みます。2日間の出来事をタイムラインでお伝えします。
12:55
桜田門の手荷物検査場は100メートル以上
赤坂御所の正門前
規制のため鮫が橋門から正門の先まで車両や一般人の通行規制中。警察官とマスコミ関係者ばかり50人以上。テレビカメラや脚立をかかえ、続々とと集まってくる。
戻ってくるパレードを迎えて道筋に並ぶ予定の自衛隊の儀じょう隊やボーイスカウトらを撮影するため、車道にやぐらを組んで待つ。
車道をはさんで向かい側にある明治記念館。正門の真向かいにある通用門では、警備員が「(戻ってくるパレードを)目に焼き付けます」と笑顔を見せた。
12:20
明治記念館では旅行会社の企画も
パレードの開催に合わせて旅行会社の「クラブツーリズム」が企画した沿道近くの明治記念館のランチには10~80代の47人が参加。6月の企画当初は、館内から沿道が見られる部屋で昼食を取る予定だったが、警備上の理由から10月中旬に変更を余儀なくされ、食事後は各自の自由見学に。デザートのパッションフルーツのムースを食べ終えた大阪市の会社経営の男性(32)は「おいしかった。こんなに近いのにどこで見られるのだろうか」と心配そうな様子で会館を後にした。
12:15
皇居正門近くには簡易ベンチと本を持参で待つ人も
パレードの開始となる皇居の正門近くには、朝から大勢の人が列に並んでいた。警備する警察官によると、正午時点で正門付近には3千人ほどがいるという。
参加者は配られた日本国旗を手に持ち、笑顔を浮かべていた。茨城県つくば市から来た佐藤幸夫さん(75)は、午前6時に自宅を出て皇居に向かった。簡易ベンチとともに読書用の本を2冊持参して、午後3時のパレード開始まで待機。「正門は、天皇皇后両陛下の晴れ姿を見ることができる一番良い場所。どんな表情をされているかに注目したい」と述べた。
また、横浜市から来た男子高校生(17)は「日本史に残るイベントなので家でじっとしているのが嫌だった。両陛下の衣装にも注目したい」と話していた。
12:15
学習院初等科近くにもパレード待つ人々
学習院初等科近くの鮫が橋門。40人ほどの人がパレードの出発を待って反対車線に集まる。警察官によると、10時半に交替したときにはすでにもう人びとがいたという。
12:10
国会議事堂周辺には日の丸の小旗を持った人たち
国会議事堂周辺では手荷物検査を受けるため数十メートルの行列ができていた。沿道では日の丸の小旗を持った多くの人たちが3時間後のパレードの始まりを待っていた。
12:00
青山通り沿いの多くの企業や店舗は休業
コース後半の青山通り。正午前には青山一丁目駅の改札から通りまで人があふれはじめた。通り沿いの多くの企業や店舗は、この混雑による混乱を避けるため休業や業務縮小の対応をとった。
食事の提供や和菓子の販売などをしている茶店「菊家」(東京都港区元赤坂)もその一つ。店は豊川稲荷の境内にあり、この寺の出入り口の門が終日閉められることになった。店主の儀賀越子さん(92)は「残念ですが、仕方ないです」とあきらめ顔。皇室の大ファンだと言い、店内には皇室カレンダーもある。前回のパレードとは違い、今回は青山通りを通るコースなので、「とても楽しみだった」。
パレードにあわせた記念のせんべいセットを販売する予定で500袋ほどを用意していた。そばやうどん、甘酒も普段より多めに用意するつもりだった。「お客さんと一緒にお祝い申し上げたかっただけに残念。だけど店周辺が混乱して、両陛下に万一のことがあるといけないので仕方ないですね」
郵便局も業務を縮小する。赤坂郵便局は速達や書留などについて、規制が解除される午後4時半以降の配達にする。また、交通規制の影響もあるといい、郵便物などが届くのは1日ほど遅れる見通しだという。
このほか、本社ビルが青山1丁目交差点近くにある自動車製造会社「本田技研工業」(東京都港区南青山)も出社自粛。全国の伝統工芸品を展示販売している「伝統工芸青山スクエア」(東京都港区赤坂)、スターバックス青山ビルヂング店などの飲食店も臨時の休業とした。
10日11:00
青山一丁目交差点、パレード待つ人が長蛇の列
手荷物検査の開始を待つ人たちが朝から並び、列はすでに数百メートルに。いちょう並木のあるあたりまで続き、さらに増え続けている。長丁場に備え、近くのファミリーマートで食料を買い込む人も。仮説トイレにも行列ができている。名古屋から朝に新幹線で来たという母娘は「もっと早く並べればよかった。雅子さまを一目でもみて帰りたいです」
18:50ごろ
万歳三唱、両陛下が退出
式典の最後、伊吹文明元衆院議長らが「天皇陛下万歳」などと唱和する中、両陛下が会場を後にした。
18:40ごろ
天皇陛下があいさつ
「ここに集まられたみなさんからお祝いいただくことに感謝します」
「被災された方々が安心できる生活が一日も早く戻ることを心から願っています」
18:30ごろ
祝賀式典はじまる 嵐が奉祝曲を披露
2020年末に活動を休止する、人気アイドルグループ「嵐」やピアニストの辻井伸行さんらによって、即位を祝う三部構成の組曲も披露された。皇后さまが涙をぬぐう場面も見られた。
全国各地の祭りや郷土芸能披露
9日13:30
紀平梨花選手らがテープカット
9日の「国民祭典」の流れ
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル