死者・行方不明者、関連死を含め2万2167人が犠牲となった東日本大震災から11日で9年。国が定めた「復興・創生期間」が最後の1年を迎える一方、復興はまだ途上にあります。新型コロナウイルスの感染拡大で、今年は政府主催の追悼式は中止となり、多くの被災自治体も主催する追悼式の中止や縮小を決めています。各地の一日の動きをタイムライン形式で伝えます。
きょう各地で黙禱、式典中止も
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、式典を中止・縮小する自治体も多いが、それぞれの場所で大切な人に思いをはせ、鎮魂の祈りが広がる。
岩手県警宮古署は午前10時半から、山田町の海岸で行方不明者の捜索活動を始める。釜石市では午前11時半に、震災で殉職した消防団員に向けて献花する。
地震が発生した午後2時46分には、多くの自治体が追悼式を開き、黙禱(もくとう)する。
ただし感染の拡大を防ぐため、岩手県陸前高田市や宮古市、宮城県東松島市、福島県南相馬市や富岡町などは式典の規模を縮小。一方で岩手県大船渡市や仙台市、石巻市、気仙沼市などは式典を中止したうえで、市民に献花してもらうことにしている。
宮古市田老では例年、午後2時46分に合わせた追悼イベントで、防潮堤の上で手をつないで海を見つめていたが、今年は手をつながずに黙禱する。
午後から夕方にかけて東京・日比谷公園でも行事が開かれ、トークイベントなどで震災を語り継ぐことの大切さを確認する予定だ。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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