【速報中】地震の死者、石川県で30人に 珠洲市長「全壊1千棟か」

 1月1日夕、石川県能登地方を震源とする強い地震がありました。被災地では被害の様子が次々と明らかになっています。現地の状況を速報形式でお伝えします。

■■■1月2日■■■

14:38

 JR東日本によると、地震発生から運転を見合わせていた上越新幹線越後湯沢―新潟間で、下りに続いて上りが運転を再開し、東京行き臨時「とき400号」が2日午後2時38分、新潟駅を出発した。北陸新幹線長野―富山間の運転再開は午後3時ごろの見込み。

14:30

透析患者の搬送先探す 輪島と珠洲の病院が断水

 石川県地域医療推進室によると、市立輪島病院(輪島市)と珠洲市総合病院が断水しているため、入院患者の搬送先を探している。金沢市内や富山県内の病院と調整しており、透析患者を最優先にしたいという。

13:47

上越新幹線、下りが運転再開

 JR東日本によると、地震発生から運転を見合わせていた上越新幹線越後湯沢―新潟間のうち、下りが運転を再開し、新潟行き臨時「とき401号」が2日午後1時47分、越後湯沢駅を出発した。上りの運転再開は午後2時30分ごろの見込み。

13:35

地震による死者、石川県内で30人に

 石川県は2日午後1時現在で、県内で地震による死者が30人確認されたと発表した。輪島市15人、珠洲市6人、七尾市5人、穴水町2人、羽咋市1人、志賀町1人。重傷者は14人、軽傷者は多数。

13:30

のと里山海道に複数の亀裂 「地面がぼこぼこと盛り上がっていた」

 石川県七尾市付近の自動車専用道路「のと里山海道」では路面に複数の亀裂が走り、陥没が起きた。

 同県小松市の大学生、東琉聖さん(22)は1日、輪島市から家族と自宅に戻る途中、地震に遭った。「走っていると横揺れが来て、目の前の地面がぼこぼこと盛り上がったり、落ちたりした」

 東さんたちは車を止め、20~30分ほど歩いて別所岳サービスエリアに避難。1日夜はたき火をしたり、ゴミ袋をかぶったりして暖をとった。「ネットが圏外で不安だった」と話す東さん。2日朝から5キロ南の道の駅まで徒歩で移動して、自宅近くに住む祖父母の迎えを待っている。

13:00

日本航空、3日に臨時便 羽田―小松

 日本航空は2日午後1時、羽田空港東京都)―小松空港(石川県)の往復便計2便を3日に臨時で運航することを決めた。

 羽田発の便は3日午後2時25分、小松発は午後4時30分。

 詳細はウェブサイト(https://www.jal.co.jp/jp/ja/)で。

12:45

サービスエリアで車中泊の人たち、2時間半かけて下山

 石川県七尾市中島町の道の駅「なかじまロマン峠」の駐車場には、両手に荷物を抱えたり、毛布にくるまったりした避難者50~60人が集まっている。ここから5キロほど北にある自動車専用道路「のと里山海道」の別所岳サービスエリアで被災し、昨晩は車中泊をした人たちが、けさから2時間半かけて徒歩で下山してきたという。

 正午をすぎ、道の駅に日は差しているものの、冷たい風が吹き付け、道路の隅には雪が溶け残っている。同県津幡町に住む女性(57)は、金沢から妹に車で来てもらう予定だが、「かなり時間がかかりそうです」と疲れ切った様子で話した。

12:15

ANAが能登発着便を3、4日も欠航

 全日空は2日午後0時15分、能登空港(石川県)を3、4日に発着する計8便を欠航にすると発表した。

12:00

自衛隊員1030人、輪島市などで活動 1万人準備中

 防衛省は2日正午時点で、自衛隊員1030人、車両約15台、航空機約20機、艦艇5隻が、石川県輪島市や珠洲市を中心に活動していることを明らかにした。活動に向けて準備中の部隊は約1万人で、車両や航空機、艦艇の数は確認中としている。

11:30

JALが小松空港と新潟空港に臨時便

 日本航空は2日、羽田空港(東京都)―小松空港(石川県)と、伊丹空港大阪府)―新潟空港(新潟県)の各往復便計4便を臨時で運航することを決めた。

 羽田発の便は2日午後2時25分発、小松発は午後4時30分発、伊丹発は午後3時30分発、新潟発は午後5時5分発となっている。詳細はウェブサイト(https://www.jal.co.jp/jp/ja/)で。

11:30

輪島、珠洲両市への道路が寸断 能登空港も孤立

 国土交通省災害対策本部会議によると、2日午前のまとめで、北陸道、東海北陸道、能越道の高速道路で32区画、国道や県道で34区間で通行止めとなっている。

 特に、石川県輪島、珠洲両市への道路が寸断され、救援物資を運ぶのが難しい状況となっており、海上輸送も今後検討していく。能登空港につながる道路も寸断され、滑走路に深さ10センチ、長さ10メートル以上の亀裂が複数入っており、利用者や地元住民ら約500人が孤立した状態で避難生活を送っているという。

11:30

北陸新幹線長野―富山間、午後3時ごろ再開へ

 地震発生から運転中止が続く北陸新幹線長野―富山間について、JR東日本は午後3時ごろの運転再開をめざすと発表した。

11:20

新潟市の臨時給水所には長蛇の列「いつ復旧」

 新潟市内は断水が続く地域がある。西区役所に設けられた臨時の給水所には、近所の住民らが長蛇の列をつくった。

 会社員の女性(43)は、水を入れるタンクが売り切れで手に入らなかったため灯油タンクで代用した。地震の直後から断水が続いており、飲み物を控えてトイレに行く回数を抑えるなどし、節水しているという。「水道管が破裂して道路が水浸しになっているところもあった。いつ復旧するかわからない状況がつらいです」と肩を落とした。

11:15

自衛隊「統合任務部隊」1万人規模で編成 木原防衛相「スピード感重視」

 木原稔防衛相が記者団の取材に応じ、陸海空の自衛隊を束ねて運用する「統合任務部隊」を1万人規模で編成したことを明らかにした。すでに隊員1千人が石川県輪島市と珠洲市を中心に人命救助などにあたっており、被害状況に応じて現地の態勢を拡充する。

 木原氏によると、陸路での進入が難しい地区が多く、海路や空路での対応が必要という。木原氏は「スピード感を特に重視し、人命救助を第一義として全力で対応する」と述べた。

 統合任務部隊は2019年の東日本台風による豪雨災害でも、被災した1都10県から災害派遣要請があり編成した。

11:00

輪島市で死者15人 市が被害状況を発表

 石川県輪島市役所は、午前11時現在の被害状況などについて発表した。死者は計15人、重傷は7人、軽傷は多数とされている。火災による被害は、輪島市河井町で約4千平方メートルに及ぶ。避難箇所数は計58カ所で、避難者数は約8100人。

11:00

 北陸電力は2日午前11時過ぎから、臨時の記者会見を開き、前日に発生した地震による志賀原発(石川県)への影響を説明した。

 北陸電によると、停止中の志賀原発1、2号機の使用済み燃料プールには計1657体の核燃料を保管しているが、冷却は継続できている。電源も複数確保できているという。

 同社東京支社の大久保宏明・副支社長は「発電所の安全性は確保できている。地元の皆様にはご心配をおかけしているが、正しく情報発信をして、ご理解いただけるよう努めたい」と述べた。

11:00

新潟県内で19人けが、891人避難 県災害対策本部

 新潟県災害対策本部は2日、県内で19人が負傷し、いずれも軽傷だと発表した。五泉市上越市などの住宅32棟が一部損壊し、新潟市で437戸、佐渡市で670戸が断減水。新潟市や上越市などで891人が避難しているという。

 また、上越市茶屋ケ原の国道8号沿いで大規模な土砂崩れが発生し、通行止めになっている。

11:00

自民党が対策本部 茂木幹事長「人命救助に最優先であたる」

 自民党は能登半島地震に関する対策本部(本部長・茂木敏充幹事長)の設置を決め、初会合を党本部で開いた。茂木氏は会合後、記者団に「人命救助に最優先であたりたい。必要な支援が、被災地に行き届くようにしていくということが極めて重要だ」と述べた。

 これまでに公明党立憲民主党日本維新の会などもそれぞれ対策本部を設けた。

10:40

石川県輪島市内で「200棟は燃えた可能性」

 奥能登広域圏事務組合消防本部によると、石川県輪島市内では「おおよそ200棟は燃えた可能性がある。輪島朝市の一帯も燃えた」という。

10:34

北陸新幹線の金沢―富山間、運転再開

 JR西日本によると、地震発生から運転を見合わせている北陸新幹線長野―金沢間のうち、富山―金沢間の安全が確認され、「つるぎ」の運転が再開された。

10:30

総務省が対策会議、2千人超の援助隊を展開へ

 総務省は2日午前10時半から消防庁長官ら幹部30人以上が集まり、非常災害対策本部会議を開いた。石川県にいる小森卓郎政務官がリモートで被災地の状況を報告。「被災者が避難所で助けを待っている」と訴えた。

 松本剛明総務相によると、全国から2千人を超える緊急消防援助隊が石川県と富山県に展開するという。「一人でも多くの命を救うため総務省の総力を挙げて取り組んで欲しい」と指示した。

10:30

上越新幹線、午後に運転再開へ

 地震発生から運転を見合わせている上越新幹線越後湯沢―新潟間について、JR東日本は、下り線が午後1時30分ごろ、上り線が午後2時30分ごろの運転再開をめざしていると発表した。

10:17

能登地方で最大震度5弱を観測

 午前10時17分ごろ、石川県能登地方を震源とする地震があり、最大震度5弱を観測した、と気象庁が発表した。震源の深さは約10キロ、地震の規模を示すマグニチュードは5・6と推定される。この地震による津波の心配はないという。

 各地の震度は、石川県穴水町で震度5弱、石川県七尾市、輪島市、志賀町、中能登町、能登町で震度4、石川県珠洲市、羽咋市、宝達志水町などで震度3など。

10:15

石川県珠洲市長「住宅全壊は1千棟か」

 石川県珠洲市の泉谷満寿裕市長は、2日午前の県災害対策本部員会議にオンラインで参加し、「壊滅的な状況。住宅の全壊は1千棟ほどでているのではという感触がある」と述べた。県の資料によると、珠洲市の世帯数は5857世帯(昨年11月時点)。

 人命救助を1日夕から続けているが、依然として未対応の事案が50件ほどあるという。市内全域で道路が寸断され、孤立している集落があることから「安否確認すらできない状態。非常に厳しい状態」と話した。現在、陸上自衛隊の協力を得ながら、全壊した家屋に挟まれたり、閉じ込められたりしている人のできるだけ早い救出をめざしているという。

10:15

首相「道路寸断で半島北部に立ち入り困難」 海上から支援検討

 岸田文雄首相は首相官邸で記者会見し、約1千人の自衛隊員らが救命救助にあたっていると説明した。被災地の外からも警察の災害派遣隊634人、消防の救急消防援助隊2039人が現地入りしたと明らかにした。

 また、地震による道路寸断のため、「能登半島北部地域への立ち入りが極めて困難な状況にある」と説明。今後、海上輸送ルートを通じ、現地に必要な物資や救助要員を送り込む考えを示した。「関係省庁幹部を本日中に現地に派遣するよう指示した」と述べた。

 首相は2日午前7時現在で、死者4人を確認し、災害との関連を調査中の死者2人、重傷者3人、軽傷者27人の報告を受けていると説明した。

 また、余震の警戒のため、4日に予定していた伊勢神宮参拝を延期すると表明した。伊勢神宮で行う予定だった年頭会見は、首相官邸で行うという。

10:10

石川・星稜に対戦相手からエール 高校サッカー

 サッカーの全国高校選手権で石川県代表の星稜が登場。午後0時5分から、千葉県柏の葉公園総合競技場で行われる3回戦の試合前に、対戦相手の市立船橋(千葉県代表)から、震災復興を祈るエールが送られた。

 「頑張れ石川」。サッカー部員たちが横断幕を掲げ、声を合わせた。

 毎年夏、和倉温泉(石川県七尾市)に遠征している縁もあるという。応援団長の山田信悟さん(17)は「チームを応援するのが第一。でも、同じサッカーを愛する者として、なにかできればと思って(石川県にエールを送る)横断幕を掲げた」と話した。

 横断幕は、市船橋高サッカー部後援会会長の吉田忠さん(54)が家族と共に、昨晩から急いで作ったもの。「最大限できることを」と試合中はスタンドに掲げる。

 吉田さんらはSNSを通じて昨晩、星稜の応援団が震災の影響で会場入りできないことを知った。この日は野球部や女子バスケットボール部などからメガホン計約350個を借り、星稜を応援する人たちに貸し出すという。「相手をリスペクトして戦うだけ。両校を応援して、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれることを願っている」

10:00

自民党が対策検討会議

 自民党は能登半島地震に関する対策検討会議を党本部で開いた。茂木敏充幹事長は「党としての対策本部の設置を含め、今後の対応について協議をしたい。当面の救助活動、被災者の支援、被災地の復旧に向けて、政府と連携して万全の対応を取る」と述べた。

 会議には森山裕総務会長、渡海紀三朗政調会長小渕優子選挙対策委員長ら党幹部が出席した。

10:00

金沢市田上新町で住宅4棟全壊

 金沢市危機管理課によると、市内では住宅4棟が土砂崩れによって全壊した。4棟は田上新町の横並びの住宅で、人的被害は確認されていない。

 土砂崩れが起きた場所付近は規制線が張られ、住民らが次々と自宅から荷物を運び出していた。

 近くに住む男性(50)は1日夕の地震発生時は自宅にいたが、家が崩れる大きな音は聞こえなかったという。「2回目の揺れが来た後、外に出たら家が崩れていて驚いた」。この地区では過去にも土砂崩れがあったという。「明日から雨が降るので、また崩れないか不安だ」と話し、荷物を取りに行くため足早に自宅へ向かった。

10:00

石川県輪島市で少なくとも8人死亡確認

 石川県輪島市によると2日午前8時現在、市立輪島病院で救急搬送された8人の死亡が確認されたという。重傷者は判明しているだけで7人。担当者は「死亡者も重傷者もまだ増える可能性がある」と話す。

09:45

石川県内の避難者は約3万人

 石川県は災害対策本部員会議で、県内の避難者数が2日午前8時半現在、約3万人に上ると明らかにした。金沢市で約1万人、珠洲市で4100人、羽咋市で約3700人など。ただ、被害が大きいとみられる輪島市などの数字は調査中で含まれていない。

09:45

「輪島市で14件の生き埋め」の情報

 石川県災害対策本部員会議で、消防庁などでつくる緊急消防援助隊が「輪島市で14件の生き埋めがあるとの情報がある」と報告した。

10:00

農水相「避難者の食料支援に万全を」

 農林水産省は対策本部の会合を開き、坂本哲志農水相が「避難した人の食料支援について迅速かつ万全を期してください」と幹部職員に対して要請した。漁港や漁船のほか、農業用のため池や水路の被害状況を調べている。

10:00

気象庁、津波注意報をすべて解除

 石川県能登地方を震源とする最大震度7の地震で、気象庁は2日午前10時、日本海沿岸部に発表していた津波注意報をすべて解除した。

09:45

政府、非常災害対策本部を開催 首相「救助は時間との勝負」

 政府は能登半島地震に関する非常災害対策本部会議を首相官邸で開いた。岸田文雄首相は「被災者の救命・救助は時間との勝負。建物の倒壊などによる被害者は一刻も早く救出する必要がある」と述べ、住民の安全確保を最優先に、救命・救助活動に全力を尽くすよう指示した。「食料、毛布、燃料などの必要な物資の確保、医療行為の提供や、電力水道等のインフラの復旧など、被災者の支援に万全を期していただきたい」と語った。

09:30

石川県輪島市で14人、珠洲市で3人が心肺停止

 消防庁災害対策本部は、2日午前9時30分現在で、石川県輪島市で14人、同県珠洲市で3人がそれぞれ心肺停止の状態で見つかったと発表した。現場で救助活動をしている消防が、地震との関連を調べている。

09:22

石川県内で約3万3800戸が停電

 北陸電力(富山市)は2日午前8時現在、石川県内で約3万3800戸が停電していると発表した。

 主な地域は珠洲市、輪島市、能登町、穴水町、志賀町、七尾市、中能登町、津幡町、内灘町、金沢市の一部地域。

09:10

セブンーイレブン約100店が一時休業、順次営業再開

 セブン―イレブンの広報は、2日午前8時時点で約100店が一時休業中だと明らかにした。1日午後8時時点では海沿いの店を中心に従業員を避難させるなどして約150店が一時休業していたが、安全が確認され、清掃が終わった店では順次営業を再開している。高速道路の通行止めの影響で北陸地方や新潟県では商品の配送を見合わせていたが、2日午前中から順次再開する予定。

09:00

輪島市の朝市通り周辺、100軒以上燃えたか

 奥能登広域圏事務組合消防本部によると、2日午前9時現在、石川県輪島市河井町の朝市通り周辺で100軒以上が燃えたとみられるという。

08:40

石川県能登町で道路陥没 車が列なす

 石川県能登町柏木の道路には大きな亀裂が入り、陥没もみられた。2日午前8時40分ごろには、通行しようと試みる車が列をつくり、運転手たちは様子を見ながら、道路の端の方を徐行していた。一部の車は、通行を断念し、そのまま引き返していた。

08:30

石川県穴水町で1人心肺停止 住宅9棟が倒壊

 石川県穴水町の穴水消防署によると、町内で少なくとも住宅9棟が倒壊し、下敷きになった男性1人が心肺停止の状態という。けが人に関する情報などは収集中という。

08:30

 新潟市西区では各地で液状化が相次ぎ、路面の陥没や隆起が起きたり、車が泥水につかったりした。2日朝、近くに住む人は「25年以上住んでいるが、道路がこのようになるのは初めて。水が噴き出して、水浸しになった」と話した。

08:20

新潟県上越市の体育館に一時360人避難

 新潟県上越市の市総合体育館に開設された避難所には、一時360人が身を寄せた。一夜明けた2日朝、余震が続く不安のなかを過ごした人々の表情には疲れの色が浮かんだ。上越市の男性(42)は港に近い自宅そばの避難所ではなく、海から離れた体育館に避難した。「とにかく津波が心配だった」と話した。

08:10

輪島市三井町、避難者らがコンビニ前でたき火し暖

 能登半島の朝は冷え込み、石川県輪島市三井町のコンビニ前には避難した20人ほどがたき火で暖をとっていた。

 気温はマイナス1度。コンビニ前の水たまりはいくつも凍っていた。子どもたちのなかには毛布でくるまる子もいた。

 近所の人が持ってきたサツマイモを焼いていて、子どもたちは焼き芋を一口食べると笑顔を浮かべていた。みんな助け合っている。

 何に困っているか、記者は聞いた。

 「情報がない。金沢市から来た車をつかまえて聞いている」

 「とにかく寒い」

 「救援物資がないと困る」

 「特にガソリンがない」

 「女性用トイレがないのも問題になっている。だから簡易のものを見えないところにつくった」

 避難者たちは口々に話した。

07:45

石川県羽咋市で1人死亡、1人けが 市内全域で断水

 石川県羽咋(はくい)市によると現在、市内で死者1人、けが1人を把握しているという。70代の男性が倒壊した家屋から心肺停止の状態で見つかり、病院で死亡が確認された。家屋10軒の倒壊が確認されており、調査を進めている。各地で水道管が破裂し、市内全域で断水している。

 昨夜に17カ所の避難所が開設され、約3700人が身を寄せた。現在も10カ所ほどの避難所があるという。

07:30

市立輪島病院で死者7人、重傷7人 市内は断水

 輪島市防災対策課によると、市立輪島病院に救急搬送された人だけで死者7人、重傷者7人に上る。市内では小学校や公民館など31カ所を避難所にしているが、避難者数などについては情報収集中という。市内は断水しているという。

07:00

石川県内の死者2人、県警が地震との関連を調査

 石川県警は2日午前5時現在、地震による死者が県内で4人確認されたと発表した。死亡したのは、七尾市で50代男性と50代女性の2人、輪島市で10代男性、羽咋市で70代男性だという。またこのほか、死亡と地震との関連を調査している死者が、七尾市で20代女性と志賀町で90代男性の2人いるという。

07:00

死者4人、けが30人 複数人が心肺停止 消防庁まとめ

 消防庁災害対策本部は午前7時現在の被害状況を発表した。石川県で4人の死亡を確認し、ほかに複数人が心肺停止の状態で救助されているという。

 消防庁によると、亡くなったのは石川県七尾市で2人、輪島市で1人、羽咋市で1人。新潟、富山、石川、福井、岐阜、兵庫の6県で計30人がけがを負っている。各地で被害の確認作業が続いており、被害者は増える可能性がある。

 石川県内では地震後、5件の火災が発生。金沢市と七尾市の火災は鎮火し、珠洲市と能登町の火災は鎮圧の方向だが、輪島市で起きた火災は消火活動が続いている。

 総務省によると、被災地では通信状況が悪い状況が続いており、一部の携帯電話や固定電話がつながりにくくなっている。

07:00

石川県の6医療機関、透析できず

 厚生労働省は2日午前7時現在の医療機関などの被害状況を公表した。石川県の人工透析を担う医療機関のうち、6施設で透析ができなくなっているという。これら施設に通院する透析患者330人については、同県や富山県の施設への搬送を検討している。

 医療機関の被害は2日午前5時時点で、石川県の16施設と新潟県の2施設、富山県の1施設で、電気や水、医療用ガスが使えない状況が発生している。石川県の1施設では、倒壊の恐れもあるという。

 武見敬三厚労相は2日午前に開いた同省災害対策本部で、状況把握や「プッシュ型支援」を迅速に行うため、現地対策本部に同省職員を派遣すると明らかにした。

06:20

石川県輪島市で50軒以上燃えたか 消火栓使えず

 奥能登広域圏事務組合消防本部は2日早朝時点で、石川県輪島市河井町の朝市通りなどの50軒以上が燃えたとみている。消防車計6台で消火作業にあたっているが、地震の影響で消火栓が使えず、防火水槽の水もなくなったため、現在は海水を使って消火作業をしているという。

 また、能登町白丸でも火災が起きていて、住宅など20棟が燃えたという。現在は火の勢いは収まったが、完全に消えてはいないという。

【動画】地震の後、輪島市内では火災が発生した=近隣住民撮影

06:10

取り残された客の乗った新幹線、最寄り駅に到着

 JR西日本によると、北陸新幹線の富山―金沢間で列車4本が停止して車内に計約1400人の乗客が取り残されていたが、午前4時過ぎには全列車が最寄り駅に到着した。

05:10

2日も上越・北陸新幹線の一部で運休

 JR東日本は線路や電線といった設備の点検のため、2日の午前中も上越新幹線の越後湯沢―新潟間、北陸新幹線の長野―金沢間で運転を見合わせると発表した。点検状況によっては午後の運転を取りやめる可能性もあるという。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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