【速報中】岸田首相「まず米国を変えるところから」 NPT意義強調

 6日、広島は被爆77年の「原爆の日」を迎えました。平和記念式典には地元選出の岸田文雄首相が就任後初めて出席し、国連のグテーレス事務総長も参列します。ロシアによるウクライナ侵攻の中、何を語るのか。被爆者らの思いは。タイムラインで速報します。

【連載】奪われた笑顔

家や学校でいつも通りに過ごしていた子どもたちが、原子爆弾に突然襲われました。遺族の記憶と、被爆前の写真のカラー化によってよみがえった無邪気な笑顔が、核兵器の非人道性を今に伝えてくれます。

■■■8月6日(日本時間)■■■

(タイムスタンプは日本時間、括弧内は現地時間)

【記者の視点】ヒロシマの声「岸田ノート」に書き込んで

 「広島の地でG7サミットを開催する」「G7首脳と平和のモニュメントの前で結束を確認したい」

 被爆77年の8月6日。岸田文雄首相が強調したのは、来年5月に開かれる主要7カ国首脳会議のことだった。みずからが決めた歴史的イベントが近づく高揚感によって、足元の批判や失望をかき消そうとしてはしていないだろうか。

 いま広島政界を取材をしていると、自民党関係者からはどうも不思議な声が聞こえてくる。「サミット開催そのものが政権のレガシー(遺産)になる」「これで岸田氏は歴史的な宰相になる」といったものだ。

 確かに世界の首脳が集まることは、被爆の実相を発信する好機となる。しかし、核保有国の米英仏が参加する一方、「核の脅し」を行うロシアや、核戦力の増強を指摘されている中国がメンバーではないことを忘れてはならない。広島選出の首相の試金石となるのは、在任中に核兵器廃絶に向けた道筋を実際につけられるかどうかではないか。

 首相は、6月にウィーンで行われた核兵器禁止条約の第1回締約国会議ではオブザーバーの参加を見送りを判断した。被爆者や反核NGOなどは強く反発しており、来年に行われる第2回締約国会議に向けて再考を求める声は多い。

 首相はすぐにでもヒロシマの声を「岸田ノート」に書き込んで欲しい。(広島総局・大久保貴裕)

12:00

「坪井はここに死す」直さんが記した御幸橋に悼む人の姿

 広島市南区の京橋川にかかる御幸橋。77年前の正午ごろには、水を求めてさまよった死者やけが人であふれたという。「ヒロシマの顔」として国内外で核兵器廃絶を訴え、昨年10月に96歳で亡くなった坪井直さんも約4時間さまよって御幸橋近くに座り込み、「坪井はここに死す」と小石で地面に記した。

 この日の正午ごろ、近くに住む会社員の野村勝彦さん(56)=広島市南区=は、橋に掲げられた被災直後の石版に手を合わせていた。7年前に広島へ引っ越し、東京へ転勤した後も週末は広島で過ごす。「小学校のときに初めて見た原爆資料が忘れられない」と今朝も平和公園で午前8時15分に黙禱(もくとう)に訪れた。「どこを向いていいか分からないなか、ここまで来るなんて想像しきれない」。犠牲者へこの日2度目の祈りを捧げた。

午前

グテーレス国連事務総長に広島市特別名誉市民の称号記

 国連のアントニオ・グテーレス事務総長に、広島市特別名誉市民の称号記が贈られた。

 グテーレス氏は2018年に「核兵器の完全な廃絶」を優先課題と位置づける軍縮アジェンダを発表し、加盟国に廃絶への協力を呼び掛けた。松井一実市長は「心強い。これを契機に国際社会でよりいっそうの指導力を発揮してほしい」と話した。

 受け取ったグテーレス氏は「世界中の人に平和の重要性を思い出させるのが私の役目だ」と述べた。

 その後、長崎市の武田敏明副市長らも交えて対談。グテーレス氏は「全ての核兵器について、先制攻撃をしないよう呼びかけたい。誰も最初に使わなければ戦争は起きない」と話した。

11:10

「核兵器のない世界に向け全力尽くす」岸田首相が記者会見

 岸田文雄首相は記者会見で、被爆地選出の首相として平和記念式典に出席したことについて、「核兵器のない世界に向けた国際的な機運が後退していると言われている。これを反転させ、再び盛り上げ、核兵器のない世界に向け一歩一歩、歩みを進めていくために全力を尽くすという決意を新たにした」と述べた。

10:30

「被爆バイオリン」が演奏会で奏でられる

 ウクライナとロシアにもルー…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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