【速報中】平和公園でロシア人夫妻が追悼「長崎の経験よくわかった」

 1945年8月9日、長崎に落とされた一発の原子爆弾が、7万3884人もの命を奪いました(45年末時点)。日常が一瞬で奪われた、あの日から78年。「長崎を最後の被爆地に」との願いを次の世代につなげるための平和祈念式典が今年も開かれます。台風接近のため、屋内開催となりましたが、この日が持つ意味は変わりません。8日から9日にかけての出来事を速報していきます。

14:30

爆心地公園で追悼する人々「核兵器は絶対ダメ」

 原爆死没者名簿が納められている長崎市松山町の爆心地公園では、9日に訪れる予定だったという人たちが次々と訪れた。

 静岡県掛川市の小学6年生鷲山結萌(ゆめ)さん(12)は両親と弟の4人で、9日の平和祈念式典に参列する予定だったが、台風の影響で8日中に静岡へ帰るという。慰霊碑に手を合わせた後、「核兵器を持つ国が増えているけど、絶対に使ったらダメ、戦争はダメだと思った。また式典を見に来たい」と話した。

 父で小学校教員の智久さん(42)は「ウクライナのことで、家族でも戦争の話をすることが増えた。日本が核兵器禁止条約に批准していないのは、どんな理由があっても納得できない。政府にはぜひ条約に向き合ってほしい」と訴えた。

14:00

長崎県知事、平和祈念式典の欠席を公表

 長崎県の大石賢吾知事は会見で、台風6号の接近に伴い、9日の平和祈念式典への参加を取りやめると明かした。「主催者である長崎市のみで行われるとのこと。首相や各国大使らの参列もかなわず残念。安全確保のため、苦渋の決断だったと思う」と述べた。

 長崎市は9日朝から暴風域に入る見込み。大石知事は県民に対し、「外出は難しいが、一人一人の胸の中で慰霊の気持ちを表してもらいたい。それを続けることが、核なき平和の実現のために意義があることだ」と述べた。

 平和祈念式典が行われる屋内会場と県庁は200メートルほどの距離。ある県幹部は「知事も本当は式典に行きたかったが、来賓の招待が見送られたので仕方ない」と語った。ビデオメッセージを送るという。

13:10

平和公園でロシア人夫妻が追悼

 台風6号接近のため、長崎市の平和公園での平和祈念式典は屋内開催となったが、同公園には8日、多くの観光客や市民が訪れた。そのなかに、ロシア人夫婦の姿もあった。

 モスクワ在住で、福岡市で開催中の世界マスターズ水泳選手権に絡んで来日した2人。原爆の歴史に触れようと長崎を訪れ、公園内の被爆の実相を伝える写真のパネルや平和を願う思いが記された千羽鶴の展示をゆっくり見つめ、時折、サングラスを外して頰をつたる涙をぬぐった。夫(50)は「こんなおそろしい歴史を長崎や広島は経験している。長崎にきて、よくわかった」と話した。

14:00

体験語り継ぐシンポジウム開催、40人が参加

 被爆者や被爆2世が自身の体験を語り継ぐシンポジウム「ヒバクシャ―被爆の実相の次世代継承」が、長崎県勤労福祉会館(長崎市桜町)で開かれた。原水爆禁止国民会議(原水禁)の世界大会の一環として開催され、約40人が参加した。長崎県平和運動センター被爆者連絡協議会の川野浩一議長(83)など4人が登壇し、自身の被爆体験や、被爆2世運動の現状と課題などについて講演した。

11:00

被爆校舎利用した平和祈念館に訪問「自分の目で見たかった」

 爆心地の西側約500メート…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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