東京オリンピック(五輪)は23日午後8時から東京・国立競技場で無観客での開会式が始まります。コロナ禍の中で開催されるスポーツの祭典、人々の受け止め方は――。各地の表情と開会式の様子を詳報します。
12:50
東京五輪の開会式に合わせ、航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」は23日、東京都心の上空を飛行し、カラースモークで空に五輪マークを描いた。
ブルーインパルスの6機は空自入間基地(埼玉県)を午後0時20分ごろに出発した。都庁や東京タワー、JR東京駅、東京スカイツリーの近くでカラースモークを引き、同45分ごろに国立競技場の上空へ。青、黒、赤、黄、緑のスモークで五つの輪を描いた。
空自は今回、新型コロナウイルスの対策として「3密」を防ぐため、飛行時間を23日午前中にSNSで公表した。街中では飛行に気づいて足を止め、スマホで撮影する姿も。国立競技場の周辺でも、待ち構えたファンらがカメラを構えて動きを追った。
12:30
東京オリンピック(五輪)の聖火リレーが23日、ゴール地点の東京都庁(新宿区)に到着した。121日間にわたって全国を回った聖火だが、新型コロナウイルスの感染拡大と重なり、東京を含めて20都道府県で公道での走行が一部もしくは全部取りやめとなるなど、異例のリレーとなった。
聖火の到着式で最後のランナーを務めたのは、1964年の東京五輪に懸けた人たちを描いたNHK大河ドラマ「いだてん」(2019年)で、主役を演じた中村勘九郎さん。新宿区のランナーがトーチキスで聖火をつなぎ、足袋をはいた中村さんが聖火皿に点火した。その後、小池百合子知事は「アスリートの夢と努力が2020大会につながっている。素晴らしい大会にしたい」とあいさつした。
1964年の東京五輪では、四つのルートに分かれてゴールを目指した聖火リレーのうち、開幕3日前の10月7日に二つのルートの聖火が、最初に都庁舎(当時は有楽町)に到着した。到着した聖火は開幕までの間、都庁舎内で保管されていたという。
当時の新聞には「ビル街、拍手のアラシ」「高らかにファンファーレ」との見出しが掲示。記事には「ビルは窓も屋上も死後尾を放り出したサラリーマンの顔、顔……。歩道はほとんど交通止めになり、身動きもできない」と記され、沿道に集まった多くの市民の写真が紹介されている。
だが今回は、その再来とはいかなかった。聖火リレーの準備に携わったある幹部は「悔しい気持ちが強いが、それは走る予定だったランナーも同じはず。今は、大会が無事終了することを願っている」と話した。(軽部理人)
台風発生の見込み 五輪競技に影響も
日本の南海上で24日にも、新たな台風が発生する見込みとなった。気象庁によると、23日午前9時、南鳥島近海で熱帯低気圧が発生し、24日午前には台風に発達する見込みという。来週前半にも日本に接近する可能性があり、進路によっては東京オリンピック(五輪)の競技に影響する可能性もある。
熱帯低気圧はゆっくりと北へ進んでいる。低気圧内の最大風速が約17メートル以上の台風となった後は、次第に進路を西寄りに変え、26~28日ごろにかけて日本に近づくとみられる。台風となれば「台風8号」となり、今月三つ目の発生となる。
11:00
「いよいよ開会」小池知事、都議会であいさつ
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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