【速報中】石川県内で複数人の死亡を確認 倒壊家屋や灯籠の下敷きに

 1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする強い地震がありました。各地の被害情報などを速報形式でお伝えします。

■■■1月2日■■■

01:45

倒壊家屋から搬送の90代男性死亡 石川県志賀町

 石川県警羽咋署によると、志賀町の倒壊した家屋から90代の男性が運び出され、搬送先の病院で死亡が確認された。

 このほか、羽咋市でも倒壊した家屋から高齢の男性が心肺停止の状態で見つかった。この家の70代男性と連絡がとれないという。

01:37

石川県の1医療機関、倒壊の恐れ

 厚生労働省によると、医療機関の被害は1日午後10時時点で、石川県の19施設と新潟県の2施設について、電気や水、医療ガスが使えない状況が発生している。石川県の1施設では、倒壊の恐れもあるという。

 水道の被害については、新潟県佐渡市富山県高岡市、同氷見市、同小矢部市、同射水市、石川県金沢市、同輪島市、同珠洲市、同羽咋市、同内灘町、同宝達志水町、同津幡町、同中能登町、長野県飯山市、同小諸市福井県あわら市で、断水しているという。

01:30

石川県内で死者4人確認 県危機管理監室が発表

 石川県危機管理監室は2日午前1時半現在、県内で死者4人を確認したと発表した。七尾市で2人(50代男性、50代女性)と輪島市で10代男性、羽咋市で70代男性という。

 県によると、七尾市の男性は灯籠(とうろう)の下敷きになったとみられる。同市の女性と羽咋市の男性は、倒壊した家屋から見つかった。輪島市の男性は、ビルの倒壊現場で発見されたという。

01:15

 気象庁は日本海側の広い範囲に出していた津波警報をすべて津波注意報に切り替えた。

00:55

石川県内で新たに心肺停止2人 警察庁

 警察庁は長官を長とする非常災害警備本部を設置した。同本部は、1日午後10時20分現在で石川県内で4人が心肺停止状態との情報があり、地震との関連を調べていると発表した。すでに発表していた七尾市内の2人に加え、輪島市で1人、志賀町で1人という。

 新たな2人はいずれも男性で、1人は輪島市内の倒壊したビルの下敷きになっていたという。もう1人は志賀町内の倒壊した家屋の中から発見されたという。

00:50

新幹線内に1400人取り残される

 JR西日本によると、北陸新幹線の富山―金沢間で列車4本が停止したままとなっており、車内に計約1400人の乗客が取り残されている。電気や暖房は使えているほか、JRの職員が車で食料を届けたという。

00:20

道の駅には50台以上の車中泊

 石川県七尾市中島町の高台にある道の駅「なかじまロマン峠」には、避難した車が50台以上、所狭しと並んでいた。2日午前0時半の気温は0度。それでも、不安なのか、車外で話し込む被災者の姿もあった。

 近くに住む仲野元(はじめ)さん(50)は、家族6人と帰省中だった妹家族4人の計10人で自宅から道の駅に避難してきた。「地震で家はぐちゃぐちゃに。『とりあえず家出え~』とみんなに呼びかけて逃げてきた」

 車の左後方のテールランプは、落ちてきた瓦で割れたという。「身一つ助かればと思って、食べ物も水も持っていない。きょう地震が収まれば家に取りにいく」と話した。

 道の駅のトイレは水が流れず、トイレを我慢する人も。避難途中で車がパンクし、道の駅でスペアタイヤに入れ替えた人もいた。

 仲野さんは「自然には勝てないと思うしかない」と話した。

■■■1月1日■■■

23:45

地震に関係する110番通報が290件 石川県警

 石川県では1日午後11時45分から、この日2回目の災害対策本部会議が開かれた。東京から陸上自衛隊のヘリコプターで金沢市へ入った馳浩知事と古賀篤内閣府副大臣が参加した。2人は2日朝、防災ヘリで現地を上空から確認する予定。

 県には1日午後9時、災害救助法が適用された。気象庁によると、3、4日にまとまった雨が降ることが予想され、土砂災害警報が出る可能性があるという。

 県警によると、1日午後11時までに地震に関係する110番通報が290件あった。

 のと里山空港は滑走路に亀裂があり、使えない状況。停電は県内3万2200戸で発生。道路は15路線17カ所で通行止めとなっている。別所岳サービスエリアに200人ほどが避難しており、水と食料を配布している。

 陸上自衛隊は救助活動を始め、穴水町まで到着。奥能登地域の6市町に進む予定という。緊急消防援助隊は11府県から696隊2451人が集まっている。

 馳知事は「人命救助に全力を挙げて。24時間が最大のポイントだ。隣県とも連携し救助にあたる」と指示した。会議後、馳知事は報道陣の取材に応じ、県民に向けて「必ず助けに参りますので、いましばらく耐えてお待ちいただきたい」と語った。

23:35

夜通しで情報収集 必要な物資は空・海から迅速搬送

 岸田文雄首相は、夜を徹しての現地情報の収集や、建物倒壊などによる被害者の救出に向けて全ての手段を尽くして現地に可及的速やかに入ることを指示した。また、水や食料、毛布、灯油、ガソリンなどの必要な物資を迅速に届けるため、「プッシュ型で空輸あるいは海路を使って送ること」も指示した。記者団の取材に応じた。

 首相は被災地の輪島市長、珠洲市長と電話で協議したことを踏まえ、「建物の倒壊などによる被害者は一刻も早く救出する必要がある」などと語った。

 また、災害対策基本法に基づいて1日設置した「特定災害対策本部」を「非常災害対策本部」に格上げし、首相が本部長を務めると説明。2日朝に非常災害対策本部の会合を開くとした。「内閣総理大臣である私自身が陣頭指揮をとって、震災対応にあたる」と強調した。内閣府の古賀篤副大臣ら内閣府の調査チームが金沢市に到着したことも発表した。

 気象庁が1日午後11時過ぎに能登地方で最大震度7の地震が発生したと発表したが、実際の最大震度は3だったことについては「原因を確認して適切に対応する」と述べた。

【動画】地震の影響でコンクリートがゆがみ点字がブロック散乱していた=古畑航希撮影

23:30

あちこちで家が倒壊、煙も広がる 石川県七尾市

 石川県七尾市に記者が入った。同市中島町周辺では至る所で住宅が倒壊したり、壁が崩落したりしていた。民家の一部はぐしゃりとつぶれ、揺れの激しさを物語っている。火災も発生し、鎮火されかかっているものの、夜空の闇に白い煙が上がっていた。

 中島町中島の菅原神社は鳥居が崩れて地面に散乱。鳥居の脇に飾られた正月の門松がむなしく残されていた。近所の男性は「正月にまさかという感じ」と肩を落とした。男性は近くの学校に避難しているという。暖は取れているが、毛布などが足りず、家に取りに来たという。「家の窓がひしゃげて開けられない。ここは以前にも地震で被害が出た。私の家も1度は半壊認定されたが、また災難とは」と話した。

 中島地区で木材所を営む男性は築50年の事務所が傾くなど大きな被害が出た。「ここらは被害がひどい。みんなやられている」と語った。

23:05

午後11時に石川県で「震度7」は誤報 実際は震度3

 1日午後11時5分に気象庁は石川県能登地方で最大震度7の地震が発生したと発表したが、実際の最大震度は3だったとして発表を取り消した。

23:00

石川県で通信障害続く 復旧の見通し立たず

 NTT西日本によると、1日午後に発生した地震の影響で、石川県珠洲市、輪島市、能登町、穴水町、羽咋市、宝達志水町の一部地域で、加入電話の回線やフレッツ光ネクストといったインターネットの回線が使えない状況が続いている。復旧の見通しは立っていないという。

22:30

富山市のパチンコ店で「天井が落ちた」と通報 8人けが、うち2人重傷

 富山県警や消防によると、1日午後4時10分ごろ、富山市田中町のパチンコ店で店員から「店内の天井が落ちた」と119番通報があった。この事故で8人がけがをし、うち2人は重傷だという。

22:00

郵便物などの配達、各地で大幅な遅延

 石川県沖で起きた地震の影響を受けて、各地で郵便物やゆうパックなどの荷物の配達が遅れている。

 日本郵便によると、新潟県、富山県、石川県、福井県の全域と北海道、山形県兵庫県の一部地域から全国に宛てた郵便物や荷物に大幅な遅れが生じている。全国からこれらの地域に向けた配達にも、大幅な遅れが出ているという。

22:00

「いつ余震来るか不安」 避難所に泊まる人も 山形

 山形県の酒田市役所に設けられた避難所では1日午後10時すぎ、沿岸部の住民ら十数人が不安そうな面持ちで過ごしていた。このまま一夜を明かす予定という。

 金沢市から帰省中の会社員女性(32)は酒田市内の実家の母(64)と一緒に避難。実家が浸水想定区域に入っていないことなどから、市職員の助言を聞いた上で帰宅した。「今夜はいつ余震が来るか分からず不安だが、揺れたら、またすぐに避難したい」

21:30

上越新幹線、東京―越後湯沢で運転再開

 石川県沖の地震の影響で運転を見合わせていた上越新幹線の東京―越後湯沢駅間は、上下線で運転を再開した。JR東日本によると、越後湯沢―新潟駅間は、1日は最終列車まで運転を見合わせるという。

21:30

16都府県警、石川県へ広域緊急援助隊を派遣

 警察庁の特定災害警備本部によると、1日午後9時半現在、警視庁など16都府県警が、救助活動のために広域緊急援助隊として計数百人を石川県へ派遣しているという。

 福井、滋賀、愛知、京都の4府県警が石川県内で、新潟県警が新潟県内で、上空からヘリによる被害情報の収集をしている。

21:30

東京消防庁、消防ヘリ1機を新潟に派遣へ

 東京消防庁は1日夜、消防庁長官から緊急消防援助隊の出動指示を受け、消防ヘリ1機を派遣することを決めた。2日早朝に隊員6人を乗せて東京を発ち、新潟県の上空で情報収集をするという。

21:30

石川県七尾市で2人が心肺停止との情報

 警察庁は次長を長とする特定災害警備本部を設置した。同本部によると、午後9時半現在、石川県七尾市で2人が心肺停止との情報があり、地震との関連を調べている。

 1人は男性で、倒れた灯籠(とうろう)の下敷きになっていたという。もう1人は女性で、倒壊した家屋の中から家族に救助され、病院へ搬送されたという。

【動画】七尾市の地面の大きな地割れ=読者提供

21:00

富山県内で計15人けが、火災4件

 富山県が災害対策本部員会議を開き、午後8時現在の被害状況などを報告。けが人は富山市で8人、黒部市で6人、高岡市で1人の計15人。火災も富山市などで計4件が報告されているという。

 このほか、県西部の宿泊施設で天井崩壊など建物被害が出ているほか、小矢部市内の国道359号や国道471号など道路が崩落している場所が数カ所あるという。

20:30

警視庁、特殊救助隊を派遣

 警視庁は1日夜、石川県警から災害派遣要請を受け、災害対策課の特殊救助隊を派遣した。隊員は石川県に向かっているという。

20:20

珠洲市の男性「ガソリンや食料、このさきどうすれば」

 石川県珠洲市に住む男性(63)は地震後すぐに妻とともに車で高台に避難した。両足に障害がある妻を必死の思いでおんぶし、車に乗せたという。「揺れてゴトゴトという音がした。逃げられないかもしれないと覚悟もした」

 男性の車を含め、今も高台には50台ほどの車がとまっている。エンジンをつけている車もあれば、ガソリンを節約するためかエンジンを切っている車もあるという。状況が落ち着くまで、男性はしばらく車の中で生活しようと考えている。「ガソリン、食料などはこの先どうなるのか」と不安をあらわにした。

20:00

物流各社、集配遅延の可能性

 地震の影響で道路が寸断されたり、通行規制を受けたりしているため、物流各社の集配にも影響が出ている。

 佐川急便は1日午後7時半時点で、石川県の七尾、輪島、珠洲、羽咋の4市と中能登、志賀、穴水、能登の4町で集配業務を止めた。他の自治体でも状況によって集配に遅れが出る可能性があるとしている。

 ヤマト運輸では午後6時時点で石川、富山、福井、新潟の各県から全国宛ての荷物の配達、全国からこの4県に宛てた配達に大幅な遅れが出ているという。

20:00

ミルクやおむつ「足りない」

 石川県輪島市の避難所に指定されている「ふれあい健康センター」には地震発生直後から地域の住民らが続々と訪れ、職員が対応に追われた。市のウェブサイトによると収容人数は141人だが、職員によると午後8時ごろには200人を超える人が避難してきており、さらに増えているという。

 赤ちゃん用のミルクやおむつ、高齢者用のおむつが足りていないという。現在のところ電気はついているが、職員は「冷え込む夜にもし停電になれば、人数分の暖がとれるかが心配だ」と話した。

19:40

転倒しけが「病院に行けてない」

 石川県輪島市に住む漁師の女性(42)は、地震発生時に市内の遊技施設にいたという。揺れを感じて屋外の駐車場に避難したが、激しい縦揺れで立っていられなかった。自分の軽乗用車につかまって揺れが収まるのを待ったが、揺れの最中に転倒。右足に車体が乗り上げ、タイヤと地面の間に挟まれた。自分で足を引き抜いたという。病院には行けていない。「何とか歩くことはできる」というが、痛みはひいていないという。

 その後、近くにある石川県警輪島署に避難し、おばと合流した。午後7時40分ごろの気温は約3度。寒さに耐えきれず、近くの駐車場にとめた車の中に戻り、おばと2人で暖をとっている。一緒に住む両親は近くの高台に避難しているという。

 家を出たときは財布と携帯電話しか持っておらず、手元にある飲み物や食べ物はペットボトルのお茶1本だけ。駐車場から自宅までの道路はひび割れや陥没で帰宅できないといい、「これからどうしていいか見当もつかない」と途方に暮れていた。

 町の大部分が停電しているといい、遠くで火事の光が赤く見えるという。初めの揺れを感じてから何回も鳴る緊急地震速報を聞くたびに「かなりのストレスで本当につらい」と話す。避難している車の燃料はまだあるというが「いつ切れるか不安だし、早く支援が欲しい」と話した。

19:30

兵庫県内、津波による被害は確認されず

 兵庫県によると、1日午後7時半現在、日本海に面した県北部の豊岡市香美町新温泉町の3市町で人的、物的被害は確認されていない。

 豊岡市消防本部によると、市内の80代女性が高台へ避難中に足をすべらせ、左足を負傷した。

 県北部に津波警報が出されたことにともない、香美町の香住地区の沿岸部と新温泉町の全域で避難指示が出ている。

 気象庁によると、豊岡市津居山で午後5時52分と午後6時24分、同53分に30センチ、午後7時20分に40センチの津波がそれぞれ観測された。

 朝日新聞が3市町に確認したところ、午後7時半現在で津波による被害は確認されていない。

19:30

輪島市内の女性「余震怖くて戻れない」

 輪島市内で飲食店を営む女性(46)は、車で5分ほど離れた自宅の庭に止めた車に避難した。「家の中はぐちゃぐちゃ。隣の家の瓦が落ちている。冬の服を持ち出して車に逃げたが、停電して水も出ないし、余震が怖いので戻れない」

 近くで火事が起きたとの情報を聞いた。「空が真っ赤になっている。消防車が出せるかわからない、という話もある。店がどうなったか分からないが、とても見に行ける状況ではない」と話した。

【動画】地震の後、輪島市内では火災が発生した=近隣住民撮影

19:30

東京に帰省中の石川県知事、ヘリで戻る予定

 石川県の馳浩知事は首相官邸を出る際、記者団に対して「輪島の火災や家屋倒壊による下敷きなどが発生していると先ほど確認した。人命最優先で対応する」と語った。

 馳氏は「(午後)5時過ぎには、副知事を通じて自衛隊の派遣要請も出した」と説明。県民に向けて「お互いに情報を共有し合いながら声をかけ合って避難してください。停電も発生しているので、今晩大変寒くなると思いますから、ぜひ暖かくして一晩お過ごしいただきたい」と呼びかけた。

 馳氏は帰省中に地震が起き、首相官邸で対応にあたっていた。政府が派遣する内閣府の古賀篤副大臣とともに防災ヘリで石川県に戻る予定だという。

19:30

石川県の道路で通行止め相次ぐ

 石川県や県中能登土木総合事務所によると、午後8時半現在、同県七尾市の県道「七尾能登島公園線」では小島町付近で70センチほどの段差が生じていて、車の通行ができない状況という。自動車専用道路「のと里山海道」でも複数箇所で陥没が確認されており、全面で通行止めが続いている。国道249号の和倉インター(七尾市)~徳田大津インター(志賀町)でも複数の陥没が確認され、直津インター(七尾市)付近でも50センチ以上の段差が見つかったという。

19:20

輪島市河井町地区で火災、広範囲に延焼か

 石川県輪島市防災対策課によると、1日午後7時20分現在、同市河井町地区で複数の火災が発生しているとみられ、広範囲に延焼している可能性があるという。けが人などの詳細は把握できていないという。

 市役所の庁舎に被害はなく、地震発生直後から続いた停電も復旧したという。

19:15

輪島市内の空自基地に1千人避難

 防衛省によると、石川県輪島市の航空自衛隊輪島分屯基地に住民約1千人が避難しているとの情報がある。第14普通科連隊(金沢市)の部隊が輪島市に向けて派遣準備中という。自衛隊は航空機で上空から被害状況を確認中。

19:02

政府、生き埋め6件報告と発表

 林芳正官房長官は2回目の記者会見を行い、建物倒壊による生き埋めが6件報告されていると発表した。1日午後6時時点で、石川県内などでの停電は3万3千戸。「多数の110番通報や119番通報のほか、家屋の倒壊などの被害が確認されている」とし、引き続き情報収集に努める考えを示した。

 また、同県志賀町の志賀原発変圧器の火災が発生したが消火済みで、「プラントに影響はない」と説明。地震の影響の有無など「原因については詳細確認中」とした。

 林氏は、災害対策基本法に基づき、政府に松村祥史・防災担当相をトップとする特定災害対策本部を設置し、同日午後8時から開催すると発表。石川県庁に内閣府の古賀篤副大臣を派遣し、対応にあたることも明らかにした。

19:00

福井県で5人軽傷、9市町で避難所開設

 福井県災害対策本部によると、福井市やあわら市などで計5人が軽傷を負った。両市を含む9市町が避難所を開設し、あわら市内の50世帯が断水しているという。

19:00

自衛隊が活動中、さらに1千人が準備中

 木原稔防衛相は記者会見で、石川県の珠洲市や輪島市で自衛隊が活動に着手したと発表した。さらに自衛隊員1千人が人命救助などのための派遣に向けて準備している。状況に応じて対応するため、さらに8500人が待機しているという。

 また、自衛隊の航空機約20機を現地に派遣し、情報収集にあたっている。石川、富山、福井の3県の県庁には、自衛隊の連絡員を派遣。輪島分屯基地では、周辺住民約1千人を避難者として受け入れているという。

19:00

九十九湾内で船2隻沈没 人は確認されず

 石川県の七尾海上保安部能登海上保安署によると、九十九湾内で少なくとも2隻の船が沈没している。同署が確認したところ、午後4時半時点で船内に人はいなかったという。

19:00

富山県黒部市で4人けが、うち3人搬送

 富山県黒部市にある新川地域消防本部によると、同市で80代女性が避難中に転倒して顔面から出血するなど、同市や同県朝日町で計4人がけがをし、うち3人が搬送された。また小矢部市によると、市民から「自宅の壁がはがれて頭にぶつかった」と連絡があった。搬送はされていないという。

19:00

北陸中心に高速道路で通行止め

 1日午後6時現在、国土交通省の災害対策本部会議のまとめによると、北陸道や東海北陸道上信越道関越道、磐越道の高速道路7区間で通行止めとなっているほか、鉄道は多くの在来線で運転を見合わせている。能登空港の滑走路上に3センチ以上の段差が見つかり、滑走路を閉鎖しているという。

18:50

「建物の下敷きに」少なくとも情報10件

 石川県輪島市防災対策課によると、1日午後6時50分現在、市内で建物の下敷きになっているという情報が少なくとも10件ある。けが人などの数は把握できていない。

 市内で火災が発生しているが、詳細を確認中だという。

18:30

志賀原発の冷却ポンプが一時停止

 原子力規制委員会は1日午後6時半から臨時の説明会を開いた。北陸電力志賀原発(石川県)の1号機で、地震によって使用済み燃料プールの水がこぼれ、冷却ポンプが一時停止したという。ポンプは地震から30~40分後に再起動した。周辺の放射線量に異常は確認されておらず、外部電源も確保できているという。

 このほか、東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)、福井県にある関西電力美浜原発高浜原発大飯原発などについて、現時点で目立った異常はないと説明した。

18:22

 気象庁は1日午後6時10分から開いた記者会見で、石川県能登半島を中心に起きた地震について、「令和6年能登半島地震」と命名したと明らかにした。

18:30

航空機、2日以降の運航予定は未定

 1日夕に起きた石川県沖の地震の影響で、石川県や新潟県を発着する便を中心に飛行機の欠航が相次いでいる。1日午後6時半時点での情報は次の通り。

 全日空は、庄内空港(山形)や能登空港(石川)、小松空港(石川)、新潟空港の発着便について、1日は全て欠航を決めた。2日以降の運航の予定はまだ決まっていないという。

 日本航空は、新潟空港と小松空港を発着する9便が欠航。内訳は、新潟―伊丹の2便▽新潟―新千歳の2便▽小松―羽田の5便。2日以降の運航は、余震の状況や設備の安全確認の結果を踏まえて判断するという。

 フジドリームエアラインも松本空港(長野)と新潟空港発着の便の欠航が決まった。2日以降の運航予定は未定という。

18:20

新幹線や在来線で運転見合わせ相次ぐ

 1日夕に起きた石川県沖の地震の影響で、各地の鉄道で運転を見合わせている。1日午後6時時点での状況は次の通り。

 JR東日本によると、新幹線は長野~金沢駅間で運転見合わせ、東京~長野駅でも大幅な遅れが出ている。上越新幹線は越後湯沢~新潟で運転を見合わせている。他に東北・秋田・山形新幹線などで大きな遅れが出ている。

 北陸を走る在来線の一部では、終日運転を取りやめる路線も出ている。

 新潟・長野エリアで全ての路線が全面運転見合わせ、東北エリアでも羽越線▽磐越西線▽男鹿線▽陸羽西線で運転を見合わせている。

 JR西日本管内での運転見合わせの路線は以下の通り。北陸線(近江塩津―金沢)▽大糸線(南小谷―糸魚川)▽高山線(猪谷―富山)▽氷見線(高山―氷見)▽城端線(高岡―城端)▽七尾線(金沢―和倉温泉)▽越美北線(福井―九頭竜湖)▽小浜線(敦賀―東舞鶴)。

18:10

石川、新潟、富山各県で3万4千戸が停電

 経済産業省によると、石川県能登地方を震源とする地震に伴い、石川、新潟、富山の各県で計約3万4千戸の停電が発生している。内訳は新潟県で約1500戸、石川県で約3万2500戸、富山県で90戸。自治体別では、石川県輪島市が最も多く、1万300戸。同県珠洲市が8800戸と続く。

 このほか、地震の影響で北陸電力の七尾大田火力発電所1、2号機(石川県七尾市)が停止した。だが、「停止による供給力への影響はない」としている。

18:10

2~3日は最大震度7程度の地震に注意

 石川県などで起きた地震を受け、気象庁は1日午後6時10分、記者会見を開いた。同庁の下山利浩・地震情報企画官は「大津波警報を石川県能登に発表中。大きな津波を観測中で、沿岸部や川沿いにいる人はすぐに高い所へ避難してください」と呼びかけた。今後1週間程度は同規模の地震が発生する恐れがあり、特に今後2~3日は最大震度7程度の地震に注意するよう呼びかけた。

18:00

輪島市内で火災発生、被害を確認中

 石川県の奥能登広域県事務組合消防本部によると、輪島市河井町付近で火災が発生しているという。延焼やけが人の有無などの被害は詳しく把握できていないという。また市内では、倒壊した建物の下敷きになったり、道路が陥没したりしているという通報があったという。

18:00

通信障害発生 災害伝言ダイヤルの利用を

 石川県能登地方を震源とする地震の発生に伴い、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルは1日、携帯電話サービスが利用できないか、利用しづらい状況が発生していると発表した。通信障害が起きているのは、石川と新潟両県。各社の通信回線を利用する格安スマホ事業者(MVNO)のサービスにも影響が出ている。

 また、NTT東日本・西日本によると、石川県内の一部地域で通信障害が発生し、電話がつながりにくくなっている。

 安否確認などの手段として、「災害用伝言ダイヤル(171)」で、携帯電話などから音声で伝言を残せる。インターネットに接続ができるパソコンやスマートフォンなどから伝言を文字で入力できる「災害用伝言板(web171)」も利用できる。

18:00

北陸自動車道、東海北陸道で一部通行止め

 中日本高速道路(NEXCO中日本)のホームページによると、午後6時現在、北陸自動車道は丸岡インターチェンジ(IC)から富山県側の上下線が通行止め。東海北陸道は白川郷IC~小矢部砺波ジャンクション(JCT)の上下線も通行止めとなっている。

18:00

航空機が離発着で混乱、運転見合わせも

 石川県能登地方を震源とする最大震度7の地震に伴い、全日本空輸(ANA)は1日午後4時50分時点で、能登、小松、庄内、新潟の4空港に向けて飛行中だった4便が出発地に戻ったり、着陸地を変更したりした。富山、小松の両空港に向かう便は出発を見合わせている。津波の情報が出ている影響で滑走路のチェックができず、運航再開の見通しは立っていない。

 日本航空(JAL)は、小松、新潟両空港を発着する9便を欠航とした。2日以降の運航は未定としている。ジェットスター・ジャパンは地震を受け、組合が7日までの予定で行っていた指名ストライキを全面的に中止すると発表した。

17:55

石川県内の3万戸以上で停電

 北陸電力送配電のウェブサイトによると、石川県内では午後5時55分現在、珠洲市、輪島市、能登町などを中心に、計3万戸以上で停電が発生している。

【動画】地震発生時の千里浜海岸=北陸朝日放送提供

17:30

石川・珠洲市の珠洲焼作家「このままだと家がつぶれる、と」

 石川県珠洲市に住む珠洲焼作家の小西栄一さん(72)が電話取材に対し、地震の様子を語った。

 正月で大学生の孫が2人いる次女一家が遊びに来ており、自宅でテレビを見ていたときに地震に遭った。長い横揺れと縦揺れが数分間続いたという。

 「このままだと家がつぶれる」と恐怖を感じ、すぐに、車で妻と避難を始めた。車からは、高齢者をおぶって逃げる避難者の姿も目にした。陥没やひび割れで通れなくなっている道路もあった。避難者の車で大渋滞が起きており、途中で車を高台に置いて、珠洲市役所に逃げたという。

 次女一家は別の車で逃げ、今も連絡がついていない。「余震が断続的に続き、津波の情報も入ってこない。不安でたまらない」

17:17

岸田首相「一刻も早い避難を」

 岸田文雄首相は首相官邸に入る際、記者団の取材に応じた。官邸危機管理センターに対策室を設置したことを明らかにし、「住民の皆さんには引き続き、強い地震の発生に十分注意していただかなければなりませんし、津波が予想されている地方においては一刻も早い避難をお願いしたい」と呼びかけた。

17:15

東電、引き続き柏崎刈羽原発の状況確認中

 東京電力によると、柏崎刈羽原子力発電所は状況を確認中だという。周辺のモニタリングポストの数値には異常が確認されていないとしている。

17:08

石川県・馳知事「副知事と連絡取りながら対応」

 石川県の馳浩知事は首相官邸に入る際、記者団に「副知事が県庁に入っている。副知事と連絡を取りながら対応したい。津波警報も出ており、今から官房長官と一緒に情報を共有して対応したい」と語った。帰省先から石川県に戻る途中だったが、新幹線も飛行機も止まっているとした。

17:06

林官房長官「被害を確認中」

 林芳正官房長官は首相官邸で記者会見を行い、「人的・物的被害については確認中だ」と述べた。「志賀原子力発電所をはじめ、原子力発電所については現時点で異常がないことが確認されている」とした。

 首相官邸には地震発生直後から、林氏や松村祥史・防災担当相、村井英樹官房副長官らが集まり、情報収集などの対応にあたった。林氏は会見で「被害状況の把握を進め、自治体と緊密に連携を図りながら、警察、消防、自衛隊、海上保安庁を中心に、救命・救助活動を最優先に、災害応急対策に全力で取り組む」と強調した。

 岸田文雄首相は地震発生を受けて午後4時15分、国民に対する情報提供を適時的確に行い、住民避難などの被害防止の措置を徹底すること▽早急に被害状況を把握すること▽地方自治体とも緊密に連携し、人命第一の方針の下、政府一体となって災害応急対策に全力で取り組むこと――の3点を指示した。

17:00

柏崎刈羽原発、モニタリングポスト「異常なし」

 東京電力によると、地震直後に柏崎刈羽原発(新潟県)内の放射線量を量るモニタリングポストを確認したところ、「異常はなかった」としている。ただ、「引き続き情報収集中」(広報)としている。

17:00

地震の恐怖語る女性「運転中にも余震が」

 福井県沿岸の坂井市三国町の実家にいたという女性(40)が電話取材に応じた。

 台所にいたときに揺れを感じた。食卓の電灯をつるすチェーンが外れるかと思うほど揺れ、棚の上のものが落ちてきた。最初の揺れの後、数分後にさらに大きい2回目の揺れを感じ、テレビを付けると津波の警報を伝えていた。

 実家は海辺から近く、海抜がほぼゼロで、川に挟まれた輪中に建っているという。女性は危機感を抱き、急いで祖父母や子供を車に乗せて出発した。より標高の高い、沿岸から10キロほどの親戚宅へ向かったという。女性は「運転中にも余震があった。午後5時時点で既に5回ほど余震を感じた。親戚宅に着くと、かわら屋根の一部が落ちていた。余震が続いていて、いつ津波が来るか見通せない」と話した。当面は親戚宅で推移を見守り、親戚同士で安否確認を続けるという。

16:50

石川県庁の担当者「揺れ、立っていられない強さ」

 石川県危機対策課の担当者によると、地震発生当時は県庁の建物が横に大きく揺れ、立っていられないほどの強さだったという。揺れは30秒ほど続いていったん落ち着いたが、その後も約20分間で大きな揺れが2、3度あったという。

16:45

志賀原発と柏崎刈羽原発では異常確認されず

 原子力規制庁によると1日午後4時45分現在、ともに停止中の北陸電力志賀原発(石川県)、東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)は、原子炉の状態や敷地内の放射線量に異常はないという。また、いずれも福井県にある日本原子力発電敦賀原発関西電力美浜、大飯、高浜の各原発も異常は確認されていないという。

16:41

上越・北陸新幹線で再開見通し立たず

 JR東日本によると、東北新幹線は午後4時41分に運転を再開した。上越・北陸新幹線は運転を見合わせており、復旧の見通しは立っていない。在来線は信越エリアの全域と東北エリアの一部で運転見合わせが続いている。

16:11

警察庁が災害警部本部を設置

 石川県などで起きた地震を受け、警察庁は1日午後4時11分、警備局長を長とする災害警備本部を設置した。被害など関連情報の収集などを進めている。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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