【速報中】石川県内の死者62人に 3万3千人超が避難

 1月1日夕に起きた能登半島地震。いまだ被害の全容が見えない中、懸命な捜索や救助、支援活動が続けられています。3日の動きを中心に、タイムライン形式でお伝えします。

■■■1月3日■■■

09:30

石川県内の死者62人に 3万3千人超が避難

 石川県は3日午前8時時点で、県内で62人の死亡が確認されたと明らかにした。

 輪島市で29人、珠洲市で22人、七尾市で5人、能登町と穴水町で各2人、羽咋市志賀町で各1人。重軽傷者は304人。避難者数は約3万3400人という。

09:00

珠洲市に災害救助犬が到着 倒壊家屋がある地区で活動へ

 奥能登にあたる石川県珠洲市に3日朝、災害救助犬のチームが到着した。

 神奈川の救助犬訓練士協会で組織する獣医師を含む9人と7匹のチーム。倒壊家屋がある地区を回り、中に人がいないかを確認し、必要に応じて救助に関わる。

 スタッフの一人は「いち早く現場に行き、閉じ込められた人がいれば救出したい」と話した。

 これまで静岡県熱海市土石流災害の現場で活動したことがあるという。チームの中の災害救助犬、7歳の「えんぞう」も元気そうな姿を見せていた。

09:00

輪島市の死者29人に 避難者は1万人余り

 石川県輪島市は3日午前6時現在、死者が29人となったと発表した。行方不明者の数は把握できていないという。重傷者は9人。

 住宅は全壊や半壊の被害が多数出ているが、把握が遅れているという。避難所は市内87カ所に1万人あまりが避難しているという。

08:30

輪島市に大雨警報 土砂災害の危険高まる

 気象庁は3日朝、石川県輪島市に大雨警報(土砂災害)を発表した。能登半島では、4日朝まで土砂災害に警戒するよう呼びかけている。

 地震の揺れの影響で地盤が緩んでおり、少しの雨でも土砂災害になる危険性が高まっているという。

08:30

余震多発の珠洲市、避難者の水不足続く

 石川県珠洲市では3日朝、住民が自宅の片付けなどをする姿があった。海からの水が押し寄せたとみられる飯田港周辺の女性は「お年寄りばっかりの地区やからこれからが大変」。

 余震が多発しており、この日の未明にも震度5強の揺れが襲った。真夜中にも何度も救急車のサイレンが鳴った。

 市役所に身を寄せている高齢の女性は、いすに座る時間が長く腰が痛いという。「薬は持ってきたけど、水だけしか当たらんし、食べるもんがないから空腹では薬は飲めづらい」。避難した1日に乾パン、翌2日の夜に混ぜごはんのようなものを食べただけ。「生き地獄のよう」

 水が足りず、トイレの排泄(はいせつ)物がたまっている。避難者らに困っていることを聞くと、一様に「水」「電気」と返ってきた。

08:20

JR西、北陸での運行を一部取りやめ

 JR西日本は3日朝までに、北陸地域の各線について、新たな一部列車の運行停止の状況を発表した。

 高山線の富山―猪谷間は日中は運転をやめ、午後6時半の富山発、午後7時2分の猪谷発から再開する予定。

 現時点で氷見線は5日まで、大糸線の南小谷―糸魚川間は7日まで運転を取りやめる。

 七尾線も金沢―高松間の一部列車を運休し、高松―和倉温泉間は終日運転を取りやめる。

 地震の影響を受けている路線の各駅と山陽新幹線北陸新幹線(金沢―上越妙高間)を発着したり、通過したりする列車の切符については、乗車日から1年以内は払い戻しや有効期間の変更を手数料なしで行う。

08:00

自衛隊1090人が捜索活動 救助犬も投入

 自衛隊は3日午前8時時点で、石川県輪島市、珠洲市を中心に1090人態勢で捜索活動を実施している。救助が必要な被災者は輪島市に70人、珠洲市に60人いるとみられ、救助犬なども投入して人命救助にあたる。

07:15

 石川県珠洲市の野々江総合公園に、海上に停泊する自衛隊の護衛艦「あさぎり」からヘリコプターが到着。護衛艦に乗ってきた県外の消防隊員らが公園に降り立った。県によると、3日昼までに複数回のヘリ輸送が計画されている。隊員らは市内の救助・捜索活動に従事するとみられる。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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