和歌山市の雑賀崎(さいかざき)漁港付近で15日昼前、爆発音がありました。現場付近には、衆院選和歌山1区補選の自民党公認候補のために応援演説に駆けつけた岸田文雄首相がいました。首相にけがはなく、男が取り押さえられました。状況を速報します。
11:30
「こいつや」 漁協関係者が男取り押さえる
岸田首相は15日午前11時20分ごろに和歌山市の雑賀崎(さいかざき)漁港に到着した。会場に来ていた人たちに手を振るなどして漁港の施設に向かい、アシアカエビやマダイなどを試食。その後、衆院和歌山1区補選の候補者とともに壇上に上がる直前、銀色の筒状のものが飛んだ。
「こいつや」と漁協の関係者が男を取り押さえ、SPとみられる男性が加勢して男を地面に押さえつけた。
11:30
海外メディアも速報 「安倍氏銃撃のわずか9カ月後に」
岸田文雄首相の演説中に起きた爆発について、海外メディアも相次いで速報した。
AP通信は、「事件は安倍晋三氏が選挙演説中に銃撃されてから、わずか9カ月後に起きた。銃撃事件の後、日本の警察の警備は強化されていた」と報道。米CNNや英BBCも、日本のメディアの報道を英訳する形で速報した。
12:30
茂木幹事長 「選挙中の暴挙、強く非難」
岸田文雄首相の演説が予定されていた和歌山市内の漁港で爆発音がした事件を受け、自民党の茂木敏充幹事長は15日、コメントを発表し、岸田首相と連絡を取り、無事を確認したとしたうえで、「民主主義の根幹をなす選挙期間中にこのような暴挙が行われたことは極めて遺憾であり、強く非難する」と批判した。
12:30
ケリー元米国務長官 「とても悪いニュースだ」
15日、札幌市で始まった主要7カ国(G7)気候・エネルギー・環境相会合に参加する、米気候変動問題担当大統領特使のジョン・ケリー元国務長官は、記者団から岸田首相襲撃を聞かされ、「とても悪いニュースだ。大変気の毒。(岸田首相は)個人的な友人でもある」と話した。
12:40
首相、次の演説会場へ向かう 「最後までやり通す」
爆発が起きた後、岸田首相は予定通り、次の演説会場のJR和歌山駅前に移動した。会場では、何十人もの警察官が数メートル置きに並び、周辺の歩道を聴衆が埋めた。雨がぱらつく中、岸田首相は午後0時40分ごろ、SPに四方を囲まれながら選挙カーの上に登った。
岸田首相は爆発について触れた後、「詳細は警察が調べていますが、多くの皆さんに心配、ご迷惑をおかけしたことはおわびを申し上げながら、しかし、私たちは国にとって大切な選挙を行っている。この大切な選挙をぜひ皆さんと力を合わせて最後までやり通さなければならない」と述べた。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル