7日午後10時41分ごろ、千葉県北西部を震源とする強い地震があり、東京都足立区、埼玉県川口市、同県宮代町で震度5強を観測した。被害情報や影響、首都圏の様子などをタイムラインで伝えます。
01:53
都内30カ所で漏水確認
東京都水道局は8日午前0時半時点のまとめとして、足立区や世田谷区、墨田区、葛飾区など30カ所で漏水が発生したと発表した。同局が所管する浄水場や給水場に被害がないことは確認済みという。
01:10
官房長官「重傷1人、程度不明の負傷者16人」
東京都23区と埼玉県南部で震度5強を観測する地震の発生を受け、松野博一官房長官は8日午前1時10分に2度目の記者会見を開き、「現在のところ重傷者1名のほか、程度が不明の負傷者が16名と報告を受けている」と述べた。
松野氏によると、重傷者は東京都江東区で確認された。首都圏1都3県で計2件の火災が確認されたが、「1件は鎮火し、もう1件も鎮火の方向との報告を受けている」とした。また、各地で漏水が多数発生しているという。
松野氏の会見後、岸田文雄首相も首相官邸で記者団の取材に応じた。首相は「東京23区内で震度5強以上の地震が発生するのは10年ぶり、東日本大震災以来」と説明。「帰宅困難者が生じているという報告を受けている。帰宅困難者に対しては、(鉄道)事業者に対して、できる限りの協力を要請しているところだ」と話した。
01:10
JR東海道新幹線が運転再開
東京―小田原間で運転を見合わせていた東海道新幹線は、8日午前1時10分までに運転を再開した。
00:50
気象庁「1週間は余震に注意を」
気象庁は8日午前0時50分から緊急の記者会見を開いた。束田進也・地震津波監視課長は「揺れが強かった地域では1週間程度、最大震度5強程度の地震に注意を」と呼びかけた。
気象庁によると、千葉県北西部と東京23区では高層ビルを大きく揺らす「長周期地震動」を観測した。東田課長は「明るくなってからでも構わないので、日頃の備えを見直して」と話した。
舎人ライナーで脱輪 3人けが
東京消防庁や警視庁によると、7日夜に起きた地震で、東京都交通局が運営する「日暮里・舎人ライナー」の列車が同日午後11時すぎ、舎人公園(東京都足立区)―舎人(同)間で脱輪したと消防に通報があった。乗客の女性3人が車内で転倒するなどしてけがを負い、うち30代の2人が搬送された。いずれも命に別条はないという。
国土交通省によると、5両編成のうち、前から3両分でガイド部分からタイヤが外れたという。
都交通局は8日未明、「復旧見込みは不明」と発表した。
01:10
渋谷区 帰れず途方に暮れる人の波
8日午前1時10分、東京都渋谷区のJR渋谷駅では、タクシー待ちで約50人が列を作っていた。40代の男性会社員は「もう1時間待っているが、2台来ただけ。今まで在宅だったが、久しぶりに会社に来たらこれ。いつ帰れるのか」。20歳の学生は「今までだったら、帰れないからカラオケで過ごすこともできた。今はみんな閉まっていてどうしようかな」と途方に暮れていた。
01:02
埼玉県警によると、7日夜の地震後に火災が起きた同県草加市瀬崎1丁目の住宅には、夫婦と息子の計3人が住んでおり、50歳の妻が煙を吸って病院に搬送された。
00:47
JR中央・総武線が運転再開
JR東日本は8日午前0時47分、稲毛―千葉間の上下線で運転を見合わせていた中央・総武線で各駅停車が運転を再開したと発表した。
00:33
JR東日本は8日午前0時33分、八高線が運転再開したと発表した。高麗川―高崎間で遅れが出ている。
00:25
JR東日本は午前0時25分、山手線が運転を再開したと発表した。
00:20
埼玉県警によると、7日午後11時10分ごろ、同県草加市瀬崎1丁目の住宅が燃えているのに、駆けつけた警察官が気づいた。8日午前0時20分現在、木造3階建ての建物が燃えている。けが人の情報は入っていない。
00:15
帰宅難民「ホテル泊まろうかな」
さいたま市浦和区のJR浦和駅東口のタクシー乗り場にいた埼玉県川口市の会社員金光雅仁さん(45)は、出張先の仙台から川口市の自宅に帰る途中で、JR京浜東北線に乗っていたとき、緊急地震速報が鳴った。浦和駅に着いたと同時に、横にゆさゆさと揺れる大きな揺れを感じた。
しばらく座席に座って待っていたが、車内のアナウンスで「再開の見通しが立っていない」と聞き、タクシーを待つ20人ほどの行列の後ろに並んだという。
「大きい地震だった。朝がばたばたするのでとにかく早く帰りたい。どうしようもないのでビジネスホテルに泊まろうかな」
00:15
JR京浜東北線 運転再開の見込みたたず
東京都品川区のJR大井町駅の中央改札口周辺では、「京浜東北線の運転再開の見込みはたっていません」という放送が流れるなか、約40人がスマートフォンを見たり、駅員に見通しを尋ねたりして運転再開を待っていた。駅前のタクシー乗り場には20人ほどの列ができていた。
JR東日本大宮支社によると、7日午後11時46分現在、京浜東北線大宮―大船間、埼京線大宮―大崎間、川越線高麗川―大宮間、宇都宮線黒磯―東京間、武蔵野線府中本町―西船橋間の上下線で運転を見合わせている。
地震のため駅と駅の間で停車した車両は、順次、次の駅まで進み、乗客を乗せたまま止まっている。地震の揺れに伴ってけがをしたり、車内で体調を崩したりした人がいるという情報は入っておらず、線路や駅の施設が損傷を受けたという情報もないという。
00:21
東京メトロ 運行再開もダイヤ乱れる
東京メトロは8日午前0時21分現在、日比谷線の人形町―中目黒間と東西線の中野―葛西間で折り返し運転をしている。東京メトロのほかの各線は運行を再開しているが、ダイヤが乱れている。
00:08
埼玉県川口市 ブロック塀倒壊・水道管破損
埼玉県川口市危機管理課によると、市内では水道管の破裂が1カ所、ガスボンベが倒れたのが1カ所、鳩ケ谷駅構内での水漏れ発生といった情報が入っている。
ブロック塀が倒れて道路に散乱しているという情報も入っているが、けが人の情報はないという。
00:04
都内の停電250軒が解消
東京電力のホームページによると、地震の影響で東京都内で停電していた約250軒について、8日午前0時4分時点で停電は解消されたとしている。
00:00
海保が東京湾を巡視 現状で被害なし
第3管区海上保安本部は7日夜から巡視船艇を出動させ、東京湾内の船舶被害や沿岸部状況について確認を進めている。8日午前0時現在、被害に関する情報は入っていないという。
23:54
JR東日本によると、東北新幹線は午後11時22分、上越・北陸新幹線は午後11時54分に運転を再開した。一方、東海道新幹線は東京―小田原間で運転見合わせが続いている。
23:45
目黒区の建物内 2件の閉じ込め通報
東京消防庁によると、7日午後11時45分現在、目黒区の建物内で閉じ込められているという通報が2件あった。事実関係は確認中。調布市の老人ホームと千代田区のビルでの火災通報のうち、調布市の通報は火災と確認できなかった。けが人搬送などの情報はないという。
23:35
JR蒲田駅「運転再開のめどは現時点で立っていません」
東京都大田区のJR蒲田駅では、京浜東北線が運転見合わせとなり、乗客ら数十人が足止めとなって改札付近に集まっていた。「運転再開のめどは現時点で立っていません」とのアナウンスが繰り返し流れ、あきらめてタクシーに乗る人もいた。
帰宅しようとしていた埼玉県川口市の男性(40)は「最初はバスが通った振動かと思ったら、電柱や電線が動いていて、街が揺れていた。電車が動くまで待つしかない。仕方ないですね、誰のせいでもない」と話した。
23:30
「今夜はネットカフェに泊まるしかないか」
東京都大田区のJR大森駅前では7日午後11時30分ごろ、100人ほどの利用客が改札口前で足止めされていた。
「今夜はネットカフェに泊まるしかないか」。川崎市のアルバイト男性(64)はため息をついた。
大田区の物流工場で仕事を終え、同僚10人と乗ったマイクロバスが信号で停止中に、携帯電話の地震速報が一斉に鳴った。直後に大きくバスが揺れたという。「東日本大震災を思い出して怖かった。バスでもあれだけ揺れるのか」
8日午前5時半から、川崎市内でスーパーマーケットでの仕事が控えている。「早く帰って休みたいのにどうしようもない」。大型スクリーンの路線図では、運休を示す赤い表示が明滅していた。
23:00
羽田空港は滑走路を順次再開
羽田空港では午後11時現在、4本ある滑走路を順次再開し始めた。滑走路閉鎖中に到着予定だった3便は、すでに着陸しているという。
対局中だった将棋順位戦 驚く棋士
東京・千駄ケ谷の将棋会館では、第80期将棋名人戦・C級2組順位戦の対局中に地震が起きた。
対局していたのは、石田直裕五段と高野智史六段。持ち時間を計測しているタブレットのアラームが鳴り響き、緊急地震速報のマークが現れた。がたがたと激しく揺れ、対局は一時中断。立会人の室岡克彦七段が安全を確認したうえで、まもなく再開された。
終局後、勝利した高野六段は「びっくりしました。揺れましたね、すごく」と驚いた様子だった。
地下鉄「さきほどの地震の影響で、全線が停車しています」
東京都中央区の東京メトロ東銀座駅では地震発生直後、停車中の車両から乗客が不安そうな様子で次々にホームに降りていた。
電車はそのまま発車せず、駅員は「さきほどの地震の影響で、全線が停車しています」とアナウンスしていた。
改札口には、帰宅できない人の姿が。都内の会社員男性(47)は「最近、各地で大きな地震が相次いでいる。なんだかとても不安な気持ちになる」と話した。
中央区のマンション「エレベーターはなるべく使わないよう」
地震発生直後、東京都中央区のマンションでは、住民が自宅から出て、スマートフォンを握りしめながら不安そうに周囲をうかがっていた。マンション内には、「エレベーターは通常通り動いているが、なるべく使わないよう」などのアナウンスが流れていた。
住民の女性(60)は「東日本大震災を思い出してしまった。棚の引き出しがずれた程度だったが、本当に怖かった」と話した。
銀座はタクシー乗り場に列
東京・銀座周辺では、地震で電車に乗れなくなった人たちがタクシー乗り場で列を作っていた。バーを経営しているという女性(55)は「営業が終わり、店を片付けている時に、縦揺れに襲われた。大きな揺れで怖かった。次の揺れが来ると怖い」と話した。
自転車で通りかかった男性(66)は「ビルの中に人が閉じ込められているという連絡があり、今から向かうところ。びっくりした」と話した。
足立区にいた記者、その場に座り込んだ
震度5強を観測した東京都足立区。国道4号沿いにある築31年の鉄筋のマンションでは、緊急地震速報とともに「ドスン」という音がして大きく揺れた。
立っていられないほどの揺れで、記者はその場に座りこんだ。家具が倒れたり、物が落ちたりすることはなかった。
中央区の居酒屋「ガスの栓を閉めて!」泣き出す店員も
閉店作業中だった東京都中央区の居酒屋では、横揺れが始まるのとほぼ同時に、店員らのスマートフォンから緊急地震速報の警報音が鳴り響いた。
男性従業員が「ガスの栓を閉めて」と叫ぶ中、座り込んで泣き出す店員もいた。
地震発生、京王線特急は停車
地震の発生時、新宿から八王子方面に向かう京王線特急電車内には多くの乗客がおり、地震の発生を伝えるスマートフォンの音が一斉に鳴り出した。
走行中の車内では揺れはほとんど感じられなかったが、直後に安全確認のため停車。「震度5の情報があります」とのアナウンスが入ると「え!」と乗客から声が上がった。10分ほどして運転を再開したが、その後は速度を25キロほどに落として走行した。
コンビニのベトナム人アルバイトも驚く
JR大森駅(東京都大田区)近くのコンビニ店でアルバイトをするベトナム人男性(23)は、「ペットボトルの水を並べているときに突然、携帯電話の速報がなって驚いた。陳列しているお酒のビンがガタガタ揺れて、だんだん揺れが大きくなった。商品が倒れることはなくてよかった」と話した。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル