2月17日、内閣府は2019年10~12月のGDP(国内総生産)が5期ぶりにマイナスに転じたと発表しました。年率に換算すると6.3%減と大幅なマイナスだったこともあり、SNSなどでは政府の経済政策や今後の景気を不安視する声が挙がっています。
今回はAIを用いてSNSを解析し、「GDP大幅マイナス」のニュースに関するネット上の反応を調べてみました。
●「消費増税」「ゴキブリ」一緒につぶやかれた単語
この話題と一緒につぶやかれた単語が並ぶ【ワードクラウド】では、「マイナス」「消費税」「増税」「コロナ」「影響」「景気」「5期」などが並びました。動詞では「下がる」「落ちる」「減る」「終わる」などマイナス成長を表すもの、「やばい」「恐ろしい」「ひどい」など感情を表すものが見られます。
変わったところでは「ゴキブリ」の単語が見えますが、これは「5期ぶりのマイナス」というニュース音声を「ゴキブリ」と聞き間違えた、というもの。同じ内容のツイートは非常に多くあり、もともと悪い内容のニュースであることも相まって、「急に嫌な単語が聞こえてきて焦った」という反応が見られました。
●「幅 – 大きい」「マイナス – 酷い」想定上に大きかったマイナス幅
つぶやかれた言葉同士の結びつきの強さを表す【係り受け解析】では、「幅 – 大きい」「アメリカ – 強い」「マイナス – 酷い」「増税 – 悪い」などの言葉が。アナリストなどによる事前の予想以上に大きかったマイナス幅を悲観視する声と、その原因として消費増税をネガティブ視するコメントが多かったようです。
●感情分析の結果は「怒り」
集計したテキストの感情の傾向を示す【ラベル別感情度合い】では、「怒り」が最も目立つ結果に。色(赤~緑)で示される感情の強さはそれほど大きなものではありませんが、その他の感情である「喜び」「好き」「恐れ」「悲しみ」を大きく引き離して、怒りを覚えたという人が最も多かったことを表しています。
●まとめ
今回のGDP大幅マイナスは、消費増税による個人消費や企業設備投資の落ち込みを主因とし、そこに台風などの自然災害や暖冬による衣服などの買い控えが重なった結果だと見られています。続く2020年1~3月期は、新型コロナウイルスによる影響などもあり、さらなる景気低迷につながる恐れも指摘されています。
●調査概要
調査期間:2020年2月17日~ 2020年2月18日
調査対象:Twitter
調査件数:616 件(10%サンプリング)
調査キーワード:GDP
調査方法:対象期間のTweetを「 AIテキストマイニング by ユーザーローカル 」によるテキストマイニングにより分析
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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