茨城県守谷市の常磐自動車道で男性会社員があおり運転をされたうえに暴行を受けた事件をめぐり、「暴行の様子を撮影していた」として、事件とは無関係の女性の名前と写真がインターネット上で広がった。女性は23日、書き込んだ人たちの法的責任を追及する方針を表明したが、SNSを通じたデマは、どのように拡散したのか。書き込んだ当事者の一人に聞いた。
「顔の輪郭が同じ。○○は絶対にクロ。バカップル」。東京都内に住む男子大学生(19)は17日昼、女性の実名を記してツイッターに投稿した。
事件をめぐっては茨城県警が16日、会社役員宮崎文夫容疑者(43)=傷害容疑で逮捕=を指名手配。宮崎容疑者の車に同乗し、会社員が暴行を受ける様子を携帯電話で撮影していた女の身元がインターネット上で関心を呼び、17日早朝から「この女性だ」と特定する書き込みが相次いだ。
朝日新聞の電話取材に応じた大学生によると、宮崎容疑者がインスタグラムでその女性をフォローしていることや、2人の女性の歯並びやネックレスが似ていることなどを「証拠」として、「犯人特定」としたツイートを見つけ、自分も投稿をした。「自分も運転をするので、あおり運転は身近な問題。絶対に許されない事件の犯人を、メディアよりも早く特定するという高揚感があった」と話す。
女性はこの段階で既に、フェイ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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