「あおり運転」で相手の車の同乗者にけがをさせたとして、大阪府警は8日、堺市南区逆瀬川の無職、谷慎二容疑者(45)を道路交通法違反(妨害運転)と自動車運転死傷処罰法違反(危険運転致傷)の疑いで逮捕し、発表した。「弁護士と相談した上でお話しします」と認否を保留しているという。
西堺署によると、谷容疑者は1月27日午後9時55分ごろ、堺市南区から同市中区の路上を軽自動車で走行中、男性(41)が運転する車に対し、後方から著しく車間距離を詰めたり、急に車線変更したりする妨害運転を約1・5キロにわたって繰り返し、さらに前方に割り込んで急停止させ、助手席にいた男性の妻(42)に約2週間の腰椎(ようつい)ねんざを負わせた疑いがある。
被害者の夫婦は後ろからパッシングを繰り返す車に気付き、事故を起こされた場合に備えてスマートフォンで様子を撮影し、署に動画を提供していた。
朝日新聞が入手した動画には約5分間にわたり、軽自動車がクラクションを鳴らしながら急接近したり幅寄せしたりする様子のほか、片側2車線の幹線道路上に急停車させた後、運転席から降りた男が、夫婦の車のドアを開けようとしたり、車体をたたいたりする様子が記録されていた。
取材に夫は「トラウマになった。今は車間距離を詰められただけで身構えてしまう」。妻は「原因に心当たりがなく、対策も難しいので恐怖心が大きい」と話した。
署は動画に映っていた車のナンバープレートなどをもとに、谷容疑者が関与したとみて行方を捜査し、島根県内で逮捕した。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment