病気などで親を亡くした子どもの進学を支援する一般財団法人「あしなが育英会」は30日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で生活が苦しくなっている遺児家庭を支えるため、すべての奨学生に一律20万円を支給すると発表した。
大学や高校、専門学校などに通う奨学生7612人が対象。これまでの募金活動で集めた積立金から約15億円を取り崩し、奨学生の口座に12月中旬に振り込む。全奨学生への一律支給は今春の15万円に次いで、今回が2回目になる。
育英会は10~11月、大学と高校に通う奨学生とその保護者約1万2千人を対象にアンケートを送り、53%にあたる6241人が回答。大学生の半数が「アルバイト収入が減ったり、無くなったりした」、保護者の3分の1が「収入が減った」と答えた。自由記述では「卒業するまでの学費が心配」(高校1年)、「アルバイトがないので食費を削っている」(大学3年)など経済的な苦境を訴える声が目立った。
育英会の玉井義臣会長はこの日…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル