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21日から3連休が始まりますが、秋の行楽シーズンということもあり、観光地やイベント会場では客足を期待しながらも、新型コロナウイルスの感染拡大に、複雑な声が聞かれました。 東京・代々木公園では、毎年恒例となっているスペインフェスティバルの準備が進められています。スペインの音楽やダンス、料理が楽しめるイベントで、例年は2日間で10万人程度の来場者がありますが、今年は“密”を避けるため、3日間で3万人に制限。入場者は体温測定に加え、テントを通り除菌してもらうことになっています。今年は、コロナ対策で準備費用が例年の1.5倍に膨らんだため、今までは取らなかった入場料を取らざるを得ない状況となりました。
『フィエスタ・デ・エスパーニャ2020』岩瀬大二実行委員長:「“我慢の3連休”は重い言葉だとは思っていて、我々もいつものようにはできない。色々な我慢を重ねてやっていこうかと思っているので、違う意味かもしれないけど、私たちも我慢の3日間でやっていきたい」 千葉県の温泉地・養老渓谷は、ようやく色づき始めました。去年2度の台風で、道路やハイキングコースが崩落。観光客も激減しました。そこからの復活劇を思い描いていた地元ですが、そこへコロナの“第3波”です。
養老渓谷観光協会・秋葉保雄会長:「紅葉のライトアップも始まり、公にPRしていいのか、どうなのか、というのがある。とりあえず来ていただいているお客さまに対しては養老渓谷の紅葉を楽しんでいただきたい」 板室温泉がある栃木県の那須塩原市では9月、入湯税を値上げし、宿泊施設で働く人のPCR検査費用に充てる条例が全国で初めて可決されました。温泉の街が打ち出した安心アピールは功を奏し、「GoToトラベル」とも相まって、『勝風館』には先月、去年を超える客が来ていたそうです。ところが、ここ最近の感染者の急増で、状況は一変。キャンセルが相次いでいるといいます。
『勝風館』室井孝幸社長:「通常は1カ月でのキャンセルが10件あるかないかだけど、この1週間で20件近くは来ている」 キャンセルの波に見舞われているのは、旅行代理店も同じです。
『アドベンチャー』春木和也さん:「お客様にとってみたら、ご自身の都合でのキャンセルではない。新型コロナウイルスの感染者数が増えて、各地で自粛した方がいいという声が上がっているのに『何でキャンセル料を支払わなければいけないのか』と納得いただけないお客さまもいると聞いている」 ◆旅行はどうしたらいいのでしょうか。20日に開かれた政府の新型コロナウイルス対策の分科会に出席していた日本医師会・常任理事の釜萢敏先生に聞きます。
旅行を楽しみにしている人も多いと思います。移動中に注意することと、目的地に着いた後の食事に最大の配慮をしてほしいです。普段、会わない人らと団体で出かけると広がるリスクがありますので、普段、一緒に暮らしている人と行くのが一番、良いと思います。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース