映画「この世界の片隅に」(片渕須直監督)の主人公“すずさん”のように戦時下の暮らしを体験した人たちからエピソードを募るNHKと地方紙などによるプロジェクト「#あちこちのすずさん」の番組が今年も作られた。4年目の今年は全国の学生がリモートで参加し、片渕監督ら出演者と意見を交換する。
映画で描かれた、戦時下でもささやかな幸せや悩みがあった日常の実体験を集めるプロジェクト。今年はコロナ禍と戦争を重ね「不自由な時代を生き抜いた生活の知恵」をテーマに、東京や広島など全国から高校生や大学生計30人がリモートで収録に参加。戦時中の生活について出演する片渕監督やタレントに質問したり、意見交換したりした。
腰を曲げて股の間から景色を眺める「股のぞき」の研究をしていた男性や、甘いもの欲しさに、糖分などで薬剤を包んだ糖衣の整腸剤をおやつ代わりにしていた女性。苦しい中でも笑いや楽しさがあった数々のエピソードが紹介される。
参加した不二聖心女子学院高…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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