村野英一
中学生が男女ともスラックスかスカートを選択できる新制服が神奈川県南足柄市立中学で採用されることが決まり、6日、市役所の記者会見で展示された。上着はともに濃紺のブレザーで、各生徒はネクタイかリボンも選べる。ジェンダー(社会的な性差)平等の観点から、全3市立中学で来春から導入される。
市教育委員会は中学生と家庭へのアンケートに基づき、男女ともスカートなどを選べる制服モデル3種を各中学で展示。「制服総選挙」と称し小学4年生~中学3年生らが学習用端末で人気投票を実施した。3種のうち、南足柄の自然のイメージから、グレーの生地に緑と水色の線を織り込んだスカートとスラックスに決まった。
ネクタイ・リボンは中学別に青、赤、緑のしま模様を入れ、スカート・スラックスのどちらにも着用できる。市教委はLGBTなどの性的少数者への配慮から「多様性を重んじる教育」に生かすという。
横浜市教育委員会によると、同市立中学は大部分で女子がスラックスの制服を着用できるが、男子がスカートの制服を着用できる中学の情報は把握していないという。(村野英一)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル