遠いところに行ったあなたへ。5年後の私へ。届け先のない手紙を預かる郵便局が、瀬戸内海に浮かぶ島にある。
「もう一度、顔が見たい」。水難事故で息子を亡くした母親は、こうつづる。「じいじ」は、「かわいらしいちゅうがくせいをみると、まぁちゃんをおもいます」とひらがなで呼びかける。広島カープのファンだった「お父ちゃん」にと、優勝を伝える新聞記事をぎゅうぎゅうに詰めた封筒もある。
香川県三豊市の離島、粟島にある「漂流郵便局」。伝えたい思いがあるけれど、どこに送ればいいか分からない。そんな宛先のないはがきや手紙を預かり、展示している。
1991年までは粟島郵便局と…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル