あのころの記憶を乗せたタイムカプセル 引退列車が「余生」過ごす丘

 のどかな春の里山。菜の花や早咲きの桜をながめながら、田んぼ沿いの道を進む。

 すると、小高い丘の上に並んでいる水色、オレンジ、黄色とカラフルな鉄道車両が見えてきた。

【撮影ワンポイント】ポッポの丘

 曇天では鉄道車両はどんよりしてしまう。連日、予報を見ながら好天を祈った。ブルートレインや丸ノ内線、各地の私鉄車両と魅力的な車両が並ぶ。中でも、車体の色が通称「スカ色」と呼ばれる横須賀線113系は先頭がきれいに並び、南向き。遊びに来た鉄道好きの子どもを前に、「老雄」たちが輝く瞬間を撮影した。(嶋田達也)

 千葉県いすみ市の「ポッポの丘」。鉄道ファンから「聖地」とも呼ばれる引退した車両の保存施設だ。

現役車掌にも人気の体験

 旧国鉄時代に製造された特急や寝台特急「ブルートレイン」。各地の私鉄やモノレール、ケーブルカーの車両も。屋外に28両が並ぶ。

 そのうち17両は乗車できる…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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