あのバケツリレーを忘れない 復興支えた住民ら、神戸・長田で同窓会

 阪神・淡路大震災で、住民が一丸となって火災を食い止めたことで知られる、神戸市長田区の真野地区。震災の犠牲者を悼む集会を5年ごとに開いてきたが、復興を率いた世代は高齢化が進み、多くの関係者が亡くなった。10日、最後の「同窓会」が開かれる。

 地区の復興とまちづくりをとりまとめてきた清水光久さん(83)に5月、地元の集会所で話を聞くと、こう語った。「最後の会にするつもりだ」

 1995年1月17日。長屋や工場が密集するまちで、火はあっという間に燃え広がった。「水かけるんや」。消防団分団長の声が飛ぶ。100メートル以上離れた銭湯から、残り湯を運ぶバケツリレーが始まった。幅2・7メートルほどの道に並んだ住民は100人に上ったとも言われる。

 長田区では約4800棟が全焼。地区によっては9割が全半壊・全半焼したが、真野地区約2600戸のうち全焼は43戸にとどまった。

 小学校の体育館などに開設し…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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