「あの毛の塊なに!?」「巨大なキウイみたい」。6日、仙台うみの杜(もり)水族館(仙台市)を訪れると、2年ぶりに、あのモフモフした動物が出現していた。
正体はオウサマペンギンのひな。8月中旬に生まれ、体重は約15キロ。体長は約90センチの成鳥より一回り小さい。性別はまだ分かっていない。ひなから成鳥に羽が生え替わるこの時期に、この茶色くふわふわした羽になる。この姿は、あと数週間ほど見られるという。
ひなは10月に母あおばが死亡したため、他のペンギンたちにかわいがられ、飼育員の手からエサを食べて育った。そのせいか、人なつっこく、甘えん坊だという。
この日の昼ごろ、他のペンギンにまたがれても、全く起きないほど熟睡していたひな。しかし、飼育員の山本麻衣さんが水槽に入ると、大きなあくびをしてむくりと起きた。掃除をしている山本さんが歩けば、ひなも大きな体を左右に揺らして追いかける。山本さんの気をひこうと、袖口を引っ張る姿に、訪れた人からは、歓声があがった。仙台市から家族と訪れた大友芽依ちゃん(4)も、ひなの様子をのぞきこんで「かわいい」と、にっこり。
同水族館では、2年前にもオウサマペンギンのひなが生まれ「人が入っているのでは?」とツイッターなどで話題になった。そのひなは、オスと判明し「けやき」と名付けられている。
広報担当者は「ひながモコモコの姿は期間が短く、なかなか見られないので、ぜひ見に来てください」と呼びかけている。(窪小谷菜月)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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