あの日を忘れず備える 函館でも祈り、北海道で唯一、1人死亡

野田一郎

 東日本大震災の津波で道内で唯一、1人が亡くなった北海道函館市では11日、末広町の市地域交流まちづくりセンターに献花台が設けられた。地震が発生した午後2時46分には市民らが黙禱(もくとう)した。

 元高校教諭の太田千秋さん(71)は毎年のように献花に訪れている。震災翌月の2011年4月から2週間ほど、岩手県大船渡市で災害ごみの撤去などのボランティアをした。自宅のある元町は函館山のふもとに位置し、観光名所でもある。「津波が来たら近隣の人たちや観光客も避難してくる。行政機関にはそれも考慮に入れた計画を立ててほしい」

 函館市では11年3月11日午後4時15分に津波の第1波が襲い、午後11時35分に約2・4メートルの最大波が観測された。湾岸近くの住宅で60代男性が亡くなり、建物の浸水は650棟を超えた。(野田一郎)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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