コロナ禍で出番が途絶えていた航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」が22日、富山県砺波(となみ)市のイベントで1年ぶりに飛行を一般向けに披露する。医療従事者へ感謝を伝えようと都心上空を飛んで以来だ。上空に描くのは五輪ならぬ六つの輪。7月に予定される東京五輪への参加は決まっていないが、今年の第一歩を踏み出す。
ブルーインパルスの正式名称は、宮城県の松島基地第4航空団に所属する「第11飛行隊」。イベントなどに合わせてアクロバット飛行を披露する専門チームだ。青と白のカラーリングの6機がスモークで文字や図形を描き、一糸乱れぬ動きを見せる。
コロナ禍の前は、月に数回、全国各地で活動していたが、イベントの中止が相次ぎ、昨年5月29日に都心上空を飛んだのが一般向けとしては最後になっていた。
そんな中、国内最大級の花の祭典「となみチューリップフェア」を主催する富山県砺波市が、22日に開幕するフェアへの出演を空自に依頼。昨年は緊急事態宣言で中止になっており、記念となる今年の第70回は「何としてでも開催し、盛り上げたい」(市の担当者)との思いがあった。
一方、空自もイベントの意義などを踏まえ、飛行を披露するタイミングと判断。依頼を受けた。
隊長として初めての飛行に臨む遠渡(えんと)祐樹隊長(41)は「我々にとっても念願の飛行」と語る。当日は「サクラ」と呼ばれる、桜の花びらを模した六つの輪を6機のスモークで描く予定だ。「ご覧いただける方々が少しでも晴れやかな気持ちになっていただけるよう、感謝の気持ちを込めてダイナミックなフライトをお見せしたい」と意気込む。(成沢解語)
過去にはW杯にも参加 東京五輪はどうなる?
ブルーインパルスが誕生した…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル