あの日水門へ向かった仲間 救えなかったからこそ、消防団員の言葉

 静かな海辺の集落に消防車のサイレンが鳴り響く。

 今年1月16日未明、岩手県沿岸の田野畑村。トンガの海底火山の噴火に伴って、県内には津波警報が出された。東日本大震災以来、初めてだった。

 警報を受け、消防団員の佐々木升(のぼる)さん(51)は住民に避難を訴えて回っていた。真っ暗な海を見ると、どうしても11年前の記憶がよみがえってくる。

 あの日、職場の農協のロッカ…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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