あの時支えられたから コロナ禍で苦しむ人をペンで支援

 新型コロナウイルスの影響で就職延期に見舞われながら、経済的困難に陥っている人たちを支援するプロジェクトに参加している大学新卒の女性がいる。福島県出身で、東京都内に住む佐々木菫(すみれ)さん(22)。自分にできる支援がしたいと思ったのは、約5年前の経験がきっかけだった。

 佐々木さんはこの春から舞台照明の会社に就職が決まっていた。ところが、新型コロナの影響で舞台の仕事そのものがなくなり、延期に。「悩んでもしかたがない」と、自分にできることを探していたころに知ったのが、「ペン。プロジェクト」の存在だ。

 プロジェクトは、感染拡大で経済的困難に直面している人の現状をブログで伝えて支援の輪を広げようと、大阪市で地域活性化に取り組むNPO法人「みらくる」の吉村大作理事長(39)が3月下旬に立ち上げた。その活動をテレビで見た佐々木さんは、その日のうちに参加を申し込んだという。

 佐々木さんの最初の取材先は、5月から埼玉県内で始めようとしていた飲食店を開店できなくなった男性だった。

 2月末まで都内で経営していた…


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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