鮮やかな赤で彩られた正殿が崩れ落ちた首里城(那覇市)の火災から31日で、1年がたった。火災の後、様々な人たちが首里城への思いを発信し、支援の輪が広がってきた。喪失感を経て、再建への道のりをどのように見つめているのか。沖縄出身の女優・仲間由紀恵さんとお笑い芸人・ゴリさん、歌手・夏川りみさんに聞いた。
拡大する炎を上げて燃える首里城=2019年10月31日午前4時24分、那覇市、岡田将平撮影
仲間由紀恵さん 「たまたま起きていた」あの未明
あの鮮やかな赤。門を抜けて見える正殿と、左右に広がる広場。そんなパノラマが今も頭に浮かびます。
2011年に琉球王国を舞台にしたテレビドラマ「テンペスト」で、王国を守るヒロインを演じました。正殿前の広場や、玉座近くでも撮影をさせていただいて。神聖な気持ちになりました。この島を守ろうと必死に戦ってきた人たちがいたんだと想像できたし、自分のルーツを改めて見直すきっかけにもなりました。
育った浦添(うらそえ)市では、高台から首里城が見えました。当たり前のように目印としてある存在でした。
火災があった未明は、たまたま…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル