鉄道ファンやそば好きに長年愛され、昨年惜しまれながら閉店したJR北海道音威子府(おといねっぷ)駅(音威子府村)のそば店「常盤軒」が、20日に復活した。地元の商工会のはからいによる2日限りの営業で、21日も午前10時から店を開ける。
北海道北部に位置する駅はかつて宗谷線と天北線との分岐点で、戦前から続いた常盤軒はホームに店があった。1989(平成元)年に天北線が廃止された後、駅舎内に移った。
そばの実の甘皮ごとひいた黒いそば「音威子府そば」を使い、そばの風味を引き立てる昆布と煮干しのだし汁が特徴で、休日には多くの人でにぎわった。だが昨年2月、3代目の西野守さんが84歳で亡くなり、長い歴史に幕を閉じた。
今回の復活は音威子府村商工会・観光協会が企画した。西野さんとともに歩んだ製麺業者「畠山製麺」が設備の老朽化などを理由に、近く生産をやめることになり、「最後にもう一度、ファンや住民に味わってもらおう」と考えた。
午前10時の開店前にはバイ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル