売れてる本「おうち性教育はじめます」 香山リカさん評
子どもへの性教育は誰がどこですべきか。答えは「学校と家庭」となるだろうが、残念ながら学校での性教育は十分ではない。そこで「せめて家庭でこれだけは教えよう」と書かれたコミックエッセイが本書である。
登場するのは、先生役とほかは若い保護者たち。本書の最大の特徴は、きちんと教えてもらわずにおとなになっている保護者たちが、まず性教育の必要性やからだの仕組みの基本について学ぶ、というスタイルになってることだ。「ふざけておしりに触るくらいは?」「本人がいやと言うまでは異性の子どもと入浴しても?」と尋ねる保護者に、先生は「自分のからだは自分のもの」との基本を繰り返し、親であっても「線引き」をする必要があるとやさしく説く。
子どもを早い段階から個人とし…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル