ゴールデンウイーク(GW)の後半に入った2日、列島は高気圧に覆われ、長野県飯田市で33・1度を観測して真夏日になったほか、関西でも京都市中京区で30・1度、大阪市中央区も27・8度となるなど、各地で今年一番の暑さになった。天気に恵まれ、普段なら行楽には絶好の一日だったが、新型コロナウイルスの感染拡大で全国に緊急事態宣言が発令されていることを受け、各交通機関で例年の激しい混雑はみられず閑散としたままだった。
毎年GWには自由席の乗車率が100%を超えた東海道新幹線が多数発着するJR新大阪駅。しかし、JR東海によると、この日は一部ののぞみで乗車率20%を記録したものの、多くは10%前後で空席ばかりが目立った。
「普段ならこの時期は家族で日帰り旅行に行っていたが、今年は何も予定を入れず、自宅で過ごす予定」と話すのは、出張先の京都から帰ってきた大阪市北区の会社員の男性(57)。「暖かくなってきたので、外に出たい気持ちになるが…」と残念そうな表情を浮かべた。
主要航空各社によると、空の便は4月29日から5月6日までの予約者が前年同期比で国内線93%減、国際線98%減。大阪の空の玄関口、伊丹空港も、いつもなら旅行客でにぎわう出発カウンターに人の姿はほとんどなく、がらんとしていた。
高速道路も車は少なく、西日本高速道路(ネクスコ西日本)によると、2日午後7時時点で、管内の高速道路で渋滞している場所はなかった。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース