細川卓
サンマやキノコなど秋の味覚を引き立てるスダチが収穫期を迎えている。約550軒のスダチ農家がある徳島県神山町の中西富士男さん(64)宅では、収穫したスダチを床一面に敷き詰めて陰干しする「予措(よそ)」と呼ばれる作業が行われている。冷蔵前に4日ほど室内で干すことで果皮の水分が減り、腐りにくくなるという。
JA名西郡によると、今年は日照不足の影響で小ぶりだが実りは多く、品質もいいという。出荷先は主に関東地方や京阪神。露地栽培は今月30日までで、以降は冷蔵スダチが市場に出回る。担当者は「旬のスダチの風味を味わって欲しい。暑い日はスライスして凍らせ、氷代わりにするのがおすすめ」と話している。(細川卓)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル