「学校どうだった? 何かあった?」
横浜市の女性(40)は小学4年生の長男に、毎日必ずそう話しかける。
身体も心も強くなってほしいと、武道教室にも通わせている。
きっかけは、長男が受けたいじめだった。
おととし、体格の小さい長男が複数の同級生から「ちび」と言われていると、学校から連絡があった。
その日の夜。長男が寝た後、女性は同居する両親に、長男の件を相談した。そこで女性は、これまで両親にも話していなかった自身の経験を打ち明けた。
両親は驚き、言葉を失った。
文部科学省の調査では、2022年度のいじめの認知件数は68万1948件、うち被害が深刻な「重大事態」は923件。いずれも過去最多を更新しました。一方で、見落とされるいじめも後を絶ちません。当事者らに取材し、なぜいじめが見落とされ、見過ごされるのかを探ります。連載の初回は、いじめを相談できない被害者の心理に迫ります。
女性は小学校教員の両親のも…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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