宮城奈々、大久保貴裕
広島市にある私立の中高一貫校で、教員間で共有すべき生徒指導の会議録が一時、オンラインの生徒向けページに誤って投稿されていたことがわかった。会議録には、いじめや不登校への対応内容などが生徒の実名とともに記されていた。学校は「人為的なミス。全校生徒や保護者に説明し、おわびした」としている。
問題が起きたのは、安田女子中学・高校(広島市中区)。学校によると10月28日、教員が生徒指導の会議録をオンラインの学習管理ツール「グーグル・クラスルーム」を使って教員間だけで共有しようとしたところ、操作を誤り、学校側から生徒に連絡事項などを伝えるページに投稿した。学校関係者が気づき、約5分後に削除したという。
会議録には、いじめ被害を訴えている生徒の実名や被害内容、加害側とされる生徒に関する情報が載っていた。不登校や転学希望の生徒への対応内容のほか、生徒の病名なども記されていた。
学校の説明では、閲覧した可能性のある生徒たちに対し、何らかの形でデータを保存した場合は消去するように求めた上で、全校生徒と保護者にメールや書面で謝罪。会議録に名前の記されていた生徒には学校側から個別に連絡をしているという。「閲覧できたのが生徒だけで、内容も校内のこと」として、公表はしなかった。
問題の発生を受け、学校は1…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment