全国の小中高校などで2018年度に54万3933件のいじめが把握され、前年度から約13万件増えて過去最多となったことが17日、文部科学省の調査でわかった。ささいなトラブルでもいじめとして把握する姿勢が定着してきていることが増加の背景にあるという。また、年間30日以上欠席した「不登校」の小中学生も、前年度から約2万人増えて16万4528人となり、過去最多を更新した。
この調査は毎年、文科省が全国の教育委員会などを通じて実施。13年に法律でいじめの定義を「いじめられた子どもの立場で判断する」と見直した影響などで、件数の急増が続いている。
18年度に把握されたいじめは、学校別に小学校が42万5844件(前年度比10万8723件増)、中学校が9万7704件(同1万7280件増)、高校が1万7709件(同2920件増)、特別支援学校が2676件(同632件増)だった。
文科省は「子どものSOSを教員らが聞き逃すことが一番怖い。積極的な認知をした結果で、好意的に評価している」としている。一方、いじめをゼロとしている学校が全体の2割あった。
いじめの種類で最も多かったの…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル