いつ逃げる?路地の冠水をLINEで確認、地域でつくる避難の基準

 記録的な大雨が全国で相次ぐなか、命を守るためにいつ声をかけ合い、どう逃げるかが課題となっている。熊本豪雨から、4日で3年。豪雨によって50人が犠牲になった球磨川流域など各地で、大雨が降ったときに住民自ら情報を共有し、避難のタイミングを探る取り組みが進んでいる。

 熊本県人吉市の球磨川沿いにある下薩摩瀬町。激しい雨が降り続いた3日、町内会長の赤池謙介さん(66)はスマートフォンLINEに届いた10秒ほどの動画を確認した。住宅街の十字路に設置したカメラが撮影したもので、ひざ下あたりの深さまで道路が冠水し、水が川のように流れている様子がわかった。

 カメラは太陽光パネル付きで、5月末に設置した。十字路の中央を撮影しており、地域の住民はその様子をLINEで見ることができる。

 「大雨のときはまずこの十字路が冠水し始めるんです。逃げるかどうかは、ここの水のたまり具合が判断のきっかけになるんじゃないかと考えた」と赤池さんは話す。

「実際の避難、町内会くらいの声かけが有効」

 設置のきっかけは、人吉市が…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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