聞き手・桑原紀彦
社会人が大学などで学び直す「リカレント教育」の普及をねらいの一つに、政府の「教育未来創造会議」が1月から議論を本格化させる。委員の一人で、俳優のいとうまい子さん(57)は45歳で早稲田大に入学。予防医学、ロボット工学、基礎老化学と次々に専攻を広げ、今は大学院の博士課程で研究室に通う日々を送る。いとうさんを学びへと駆り立てるものとは――。
――今、取り組んでいるテーマを教えてください。
「早稲田の大学院でアンチエイジングを研究しています。赤ワインに含まれるポリフェノールの一種をマウスに与えると、老化を遅らせることができる。人間にも同様の効果のある物質がないかを東京大と共同で探しています」
「狙いをつけた物質で試薬を作って、細胞に添加し細胞数などの変化を観察します。24時間おきに、3日間様子を確認しないといけない。仕事のないときは研究室に詰め、昼に仕事がいっぱいのときは夜に作業します。この研究に取り組んで2年になります」
女子大1日も出席せず中退
――そもそも、なぜ40代に…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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