うちの不幸を言いふらす伯母 美輪明宏さん「まともに聞く人いない」

 他人のもめごとや不幸を周囲に言いふらす90代半ばの伯母に悩んでいます。

 最初は、親戚だし親身になってくれるだろう、まさか他人や近所の人には話さないだろうと思っていたのですが、実際には彼女は話を聞くと面白がり、近所の年寄り仲間に電話で話しまくっていたのです。

 数年前、私の息子に不幸があった際には口止めしたにもかかわらず、弔問の際にへらへら笑いながらやってきて、すぐに知人に話しました。もう一人の息子の離婚の際や、その後に新たな相手が見つかった際も同じでした。さらには、事実と異なる作り話まで流布する始末です。我が家のことについては話さないようにしていても、伯母はしつこく色々聞いてくるうえ、他の人に話していいこと、悪いことの区別ができないのです。

 これが年齢を重ねてきた人がすることなのか、ただただ、あきれるばかりです。

 夫に相談すると、「もう年寄りなんだから、もうすぐ死ぬ。放っておけば」と言われましたが、今は人生100年時代。こんなことが続くのは耐えられません。どうすればいいでしょうか。

回答者 歌手・俳優、美輪明宏さん

 文面を読むに、伯母さんのおしゃべりはなおらない習性のように思えます。何か話しかけられても絶対に自分から意見や報告をしないこと。それが一番明快な回答ではあるのですが、とはいえ無表情のまま無視をし続けると、またそれに対して何を言われるか分からないですよね……。

 ここはとにかく、柔和にほほえんで、何を聞かれても「さあ……どうでしょうね……」などと、あいまいな態度で返しておくほかないように思えます。話題になるような材料を少しでも与えてしまえば、色んなことを捏造(ねつぞう)して言って回るのでしょうから、もう仕方がありません。

 本当は相談者の家の中に入れ…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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