拡大する鶏胸肉のソテー レモンバターソース=合田昌弘撮影
記事の後半で、作り方のポイントを動画でご覧いただけます
今回のテーマは「保存とおいしさを両立させる冷凍術」です。鶏胸肉を素材に、よりおいしくなる冷凍方法を有馬邦明シェフに学びます。
注意すべきは素材の水分。水分が凍るときに細胞を壊してしまい、さらに解凍でおいしい肉汁が流れ出てしまいます。
それを防ぐために、ほどよく肉の水分を抜いてから凍らせます。冷凍で日持ちがよくなるだけでなく、水分を抜くことでうまみ成分が凝縮され、よりおいしくもなって一石二鳥です。
キッチンペーパーやさらしに巻くだけでも効果はあるのですが、まめに取りかえないと出てきた水分が表面で酸化し、においが移ってしまいます。
そのため、今回は専用のアイテム「脱水シート」を使いました。使い方は簡単。肉をシートに包み、冷蔵庫に数時間置くだけ。その後、ラップに包み替えて冷凍し、調理の前に解凍します。これまでとはひと味違うおいしさをぜひ試してみてください。(小林未来)
鶏胸肉のソテー
材料〈2人前〉と道具 料理監修:有馬邦明さん(パッソアパッソ)
□ 鶏胸肉 1枚(250g)
□ トマト(小) 2個
□ ニンニクスライス 2~3枚
□ 白ワイン 50ml
□ バター 10g
□ レモン 1/4個
□ オリーブ油 小さじ1/2
□ 塩・コショウ 各少々
□ 脱水シート 1枚
作り方
①【冷凍】鶏肉に脱水シートを巻き、冷蔵庫に数時間置く。ラップに包み替え、冷凍用保存袋に入れ、冷凍する。
拡大するシートを巻いておくことで表面の乾燥が防げる。表面の保湿と、内部のほどよい脱水が両立できるアイテム=合田昌弘撮影
②【解凍】調理の半日~1日前…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル