飛び切りおしゃれな電気バスが昨年11月から東京・池袋の主要スポットを巡り始め、街を行く人や国内外の観光客の人気を集めている。
池袋の新しいシンボルとして豊島区が導入した「IKEBUS(イケバス)」で、運転席と立ち席を含め乗車定員22人の小さな乗り物。赤(9台)、黄色(1台)の車体に車輪が各10個付き、屋根の上には区の鳥・フクロウのオブジェがちょこんと乗っている。床は寄せ木細工風で、14ある座席はそれぞれ違う柄の組み合わせだ。乗車してきた若い女性のグループが「かわいい!」と一斉に声を上げた。
バス本体、停留所、乗務員の制服は、JR九州の豪華寝台列車「ななつ星in九州」を手掛けた水戸岡鋭治さんがトータルにデザインを監修した。
二つの路線があり、運転間隔は20分。複合商業施設のサンシャインシティ、八つの劇場を備えたHareza(ハレザ)池袋、南池袋公園などを最高速度19キロでゆっくり回る。窓の外にスマートフォンを向けて「今〇〇の前を通っています」と説明を吹き込みながら動画を撮影するお客さんもいた。
イケバスは外見がかわいいだけではない。「複数の場所を効率よく回遊してもらえる。電気で動くので環境に優しく、災害時には輸送のほかスマホ充電などの電源としても役に立ちます」(豊島区の原島克典土木担当部長)という優れものだ。1回乗車券は大人200円。1日券(同500円)もある。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース