ミス・コンテストで選ばれた女性が地域の魅力や農産物をPRする。そんな光景は今や時代遅れになりつつある。自治体では見直しが進み、大学祭を中心に廃止が相次ぐ。応募条件や名称を変えるなどの「工夫」を重ねて存続する福島県内の旧ミスコンも、岐路に立たされている。(笠井哲也)
「結果は決して優劣ではない」「立派なお嬢さんばかり。(参加が)きっと青春の思い出の一コマとなり、もっとすてきな人に成長されるに違いない」
6月4日、郡山市の商工会議所であった第58回「ミスうねめコンテスト」。審査講評で郡山うねめまつり実行委員会の高橋良和・企画部会長はそう話した。
ミスうねめは、夏の風物詩「郡山うねめまつり」でメイン行事の「うねめ踊り流し」に参加するなど、盛り上げ役を担う。まつり後は「ミス郡山」として市のPR活動に励む。今年は19人が応募し、10~20代の学生や会社員など6人が選ばれた。6人はトロフィーや賞状を手に、笑顔で報道陣のカメラにおさまった。
見直し求める声は寄せられず、内部には意見も
1965年から始まった同コンテストは今も厳格な「ミスコン」だ。応募資格は「18歳以上の未婚女性(高校生不可)」。A4サイズの申込書の4分の1ほどを写真の添付欄が占め、身長や靴のサイズを書く欄まである。靴のサイズを聞くのは、制服をつくるためという。
事務局の郡山商工会議所によ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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