ボクシングの元世界王者が、おにぎり専門店の店長に転身した。試合中にケガし、23歳の若さで現役引退を余儀なくされたが、あこがれの先輩が名付けてくれたあだ名がきっかけで、第二の人生を歩んでいる。
大阪市北区の歓楽街・北新地。1年半前まで、世界ボクシング機構(WBO)ミニマム級王者だった山中竜也さん(24)が調理白衣姿でカウンターに立つのは「おにぎり竜」だ。
ボクシングで鍛えた拳はいま、柔らかく優しく米を握る。七輪であぶったのりを巻き、器へ差し出す。口に含むと、ご飯がふわりとほどけ、卵黄のうまみが広がる。夕方にオープンし、飲んだ後の「シメのおにぎり」としても人気を集めている。
拡大する卵黄の具材をおにぎりに詰める山中竜也さん=2020年2月13日午後、大阪市北区、柴田悠貴撮影
米は具材を引き立てるほどよい…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル