香川県琴平町出身の画家、和田邦坊(1899~1992)が戦前に描いた風刺漫画を再現したフィギュアが人気を呼んでいる。邦坊の作品を収蔵・展示する美術館のミュージアムショップで「税込み5千円」で2年前から発売していたが、SNSで突然話題となって注文予約が殺到し、完売するまでになった。
人気となっている商品は「和田邦坊/成金栄華時代 成金おじさん アクリルスタンド付き」。善通寺市の「灸まん美術館/和田邦坊画業館」が監修して2022年に登場した公式フィギュアで、フィギュア制作会社の「吉本アートファクトリー」(神戸市)が制作を手がけた。
題材は、第1次世界大戦で巨万の利益を得た成り金紳士が百円札を燃やして「どうだ明るくなったろう」と話す風刺漫画。歴史の教科書にも載る著名な作品だ。フルカラー3Dプリントを使って忠実に再現し、高さ5センチほどの手のひらサイズに商品化した。
SNSで話題、人気に火付く
同美術館によると、ミュージアムショップと生産元の通販で月約30~50個のペースで売れていたが、今月に入ってフィギュアの写真に「ほしすぎる」というコメントを添えた投稿がX(旧ツイッター)で話題となり、人気に火がついたとみられるという。
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※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル